脳卒中センターこのページを印刷

案内

脳卒中センターは脳血管障害超急性期から急性期の救急診療を行っています。
2013年3月1日より7階南病棟にSCU ( Stroke Care Unit ) 3床が開設されました。
SCUとは脳卒中急性期のための専用病床です。
脳卒中急性期に適切に治療を行なうには神経症状を細かく把握する必要があります。
当院では脳神経外科、脳神経血管内治療科、神経内科で脳卒中センターを形成しており、夜間・休日も脳卒中当直おり専門医師が常に脳卒中診療にあたる体制になっています。
SCUの看護配置は3:1(一般病棟は7:1)となっており、細かく患者さんを把握しています。また、配置されている看護師も脳卒中の症状や周術期管理を学んだスタッフで構成されています。また、脳卒中では早期からのリハビリテーションも重要です。SCUでは専任のリハビリテーションスタッフが入院当初から病状に応じた訓練を行います。
このように脳卒中診療に詳しい医師、看護師、リハビリテーションスタッフの緊密な連携によるチーム医療を提供するのがSCUです。
専門のスタッフがチームとして脳卒中診療を行なうSCU (病院によってはStroke Unit) が脳卒中患者さんの治療成績を向上させることは欧米からも多くの報告があります。
日本脳卒中学会よりだされた“脳卒中治療ガイドライン2009”でも 『・・・Stroke Unitで治療することにより、死亡率の低下、在院期間の短縮、自宅退院率の増加、長期的なADLとQuality of Lifeの改善を図ることができる(グレードA)』と記載して最高度の推奨をしています。
SCUにはICUに準ずるモニター装置や人工呼吸器等の装置も配備されています。ただ、呼吸循環状態がとくに不安定で集中治療を要する患者さんは従来の集中治療室(ICU)にて治療を行ないます。

患者さんへ

SCUは救急患者さんを対象としております。現在3床しかありませんので、
緊急入院があった場合には夜間でも急遽一般病床に移動いただくこともございますのでご了承ください。

扱う疾患

脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血が主なものとなります。

脳梗塞

脳梗塞は脳を養っている動脈が閉塞する(虚血)ことで脳が壊死する病気です。心停止の場合には数分で運命を分けるほど、脳は虚血に大変弱い臓器です。脳梗塞が完成する前に閉塞した動脈を再開通させることで後遺症が軽減し社会復帰・自宅復帰の可能性が高まります。

脳出血

脳の血管が破れて生じます。脳梗塞と同様片麻痺や高次機能障害などの後遺症を残すことの多い病気です。

クモ膜下出血

突然の頭痛で発症することの多い病気です。脳の血管に生じた動脈瘤が破けて生じることが最も多い原因です。即死に至る重症例から頭痛のみの軽症例まで様々です。麻痺は必ずしも伴いません。強い頭痛のことが多いですが、さほど頭痛が強くないこともあり注意が必要です。最初は軽症であっても動脈瘤が再破裂すると多くの場合重症となります。瞬間的に生じた頭痛の場合には念のため受診ください。

診療体制

脳神経外科、脳神経血管内治療科、神経内科のスタッフ10数名で構成されています。夜間休日は脳卒中当直がおり、常に専門科医師が診療にあたっています。rt-PA静注療法を始めとする内科治療、血管内治療、開頭手術の全てに専門医が複数常勤しており、内科治療・外科治療に偏ることなく病状に応じて適切な治療を行えるよう上記3科が密接に連携しています。

診療実績

2012年は4月から10月でrt-PA静注療法 13例、血管内治療による血行再建17例、クモ膜下出血・脳出血の手術が19例でした。

部長紹介

部長 : 上坂 義和 昭和62年卒

脳卒中、神経内科全般
特に脳卒中超急性期(発症当日)の経験が多くあります。

  • 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医
  • 日本神経学会 代議員・神経内科専門医
  • 日本脳卒中学会 代議員・専門医
  • 本臨床神経生理学会 評議員・認定医

部長 : 原 貴行 平成7年卒

脳血管障害(脳動脈瘤手術、血管バイパス術、もやもや病、頸動脈内膜剥離術)、良性脳腫瘍(髄膜腫、聴神経腫瘍、頭蓋底腫瘍)

  • 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医

部長 : 松丸 祐司 昭和62年卒

脳および脊髄血管障害に対する血管内治療(脳動脈瘤、動静脈奇形、硬膜動静脈瘻に対する塞栓術、頸動脈ステント、脳血管に対するステント治療)

  • 日本脳神経血管内治療学会 副会長・理事・指導医・脳血管内治療専門医
  • 日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医
  • 日本脳卒中学会 専門医