腎センター外科このページを印刷

扱う疾患

腎センター外科は、腎臓移植を中心に、腎不全の方に対する外科治療を全般にわたり行っています。虎の門病院では、1982年に分院で腎移植を開始し、2002年からは本院でも行うようになり2015年12月までに、合計565例の腎移植を行いました。本院、分院ともに日本臓器移植ネットワークに腎移植施設として登録されていて、死体腎移植の登録も可能です。扱う主な疾患は、①腎臓移植②バスキュラーアクセス③腹膜透析④二次性副甲状腺機能亢進症⑤腎不全の腎摘出などです。

腎臓移植 (腎移植手術、腹腔鏡下ドナー腎採取術)

腎移植は末期腎不全の根治療法として確立された治療です。親族の方から腎臓を提供していただいて行う生体腎移植と、第3者の方から心停止下または脳死下で腎臓を提供していただいて行う死体腎移植があります。最近は、生体腎移植では血液型が違うABO血液型不適合移植や、透析療法導入前に行う先行的腎移植が増えています。また以前には直視下で行われていた腎提供者(ドナー)の腎採取術は、腹腔鏡下に行うようになりドナーの負担軽減につながっています。

バスキュラーアクセス (内シャント作成術、PTAなど)

血液透析に欠かすことのできない内シャント作成、動脈表在化、人工血管移植術を総称してバスキュラーアクセス手術と呼びます。腎センター内科や、他施設から依頼されたバスキュラーアクセス手術は全てを当科で行っています。また、内シャントの狭窄、閉塞などのトラブルが発生した場合には、バルーンカテーテルを用いた経皮的血管拡張術(PTA)や、再建手術を迅速に行います。他施設からの紹介患者さんの手術、入院透析も可能です。

腹膜透析 (カテーテル挿入など)

当院では、血液透析の他に腹膜透析(PD)も行っているため、腹膜透析に関連した手術は当科で行います。腹膜透析カテーテル挿入術や、感染した腹膜透析カテーテル抜去術は入院して全身麻酔下で行います。

二次性副甲状腺機能亢進症 (副甲状腺全摘術)

血液透析が長期になるとカルシウムが低下し副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。その結果、高Ca血症、異所性石灰化、骨・関節痛、全身掻痒感、イライラ感などの症状がみられるようになります。このような状態を二次性副甲状腺機能亢進症といいます。本来は米粒大の大きさの副甲状腺が、豆粒大になると、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて内科的治療では改善が見られない場合があります。そのような場合は腫大した副甲状腺を摘出することでこれらの症状が改善されます。

腎不全の腎摘出術 (嚢胞腎、腎腫瘍など)

末期腎不全の方で腎摘出が必要になる場合があります。出血や感染を繰り返す嚢胞腎、巨大嚢胞腎、透析関連の腎腫瘍などが摘出術の適応になります。