脳神経血管内治療科このページを印刷

扱う疾患

脳動脈瘤

くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤のコイル塞栓術

脳動脈瘤はくも膜下出血の原因であり、将来的な破裂の可能性が高ければ、治療を考慮します。破裂の可能性は、年齢、大きさ、部位、形態より判断します。また治療法には血管内治療であるコイル治療と開頭クリッピングがあります。コイル治療は脳深部のもの、入り口の狭い形のものに向きますが、ステントの併用により入り口の広い形のものも治療できるようになりました。治療には1週間程度の入院が必要ですが、退院後の自宅安静は不要で、通常すぐに元の生活にもどれます。

頚動脈狭窄・その他の脳血管狭窄

脳梗塞の原因となる頚動脈狭窄のステント治療

頚動脈狭窄は脳梗塞の原因であり、基本は薬物による治療です。しかし一度でも脳梗塞や目の症状があった場合は、狭窄が高度な場合、血行再建治療が必要になります。それには血管内治療であるステント留置術と外科治療である内膜剥離術があり、全身状態や血管の状態によりどちらの治療が適切かを判断します。治療には1週間程度の入院が必要ですが、退院後の自宅安静は不要で、通常すぐに元の生活にもどれます。

硬膜動静脈瘻

目の充血で発症した硬膜動静脈瘻に対する塞栓術

硬膜動静脈瘻は脳を包む膜にできる異常血管で、耳鳴りや眼症状(充血、むくみ、2つに見える)で発症し、悪化すると脳出血、てんかん発作、痴呆症、意識障害などを生じます。症状がある場合や、無くても脳出血を生じる可能性がある場合は治療すべきです。血管内治療が適応となりますが、安全で有効な治療には、高度な神経放射線学的知識と血管内治療の技術が必要で、経験の多い専門医による治療が望ましいと思います。

脳動静脈奇形

脳出血で発症した脳動静脈奇形に対する塞栓術

脳動静脈奇形は脳の中にできる異常血管で、てんかん発作や脳出血を生じます。すでに出血を経験していたり、未経験でも安全に根治できればその予防のために治療すべきです。治療法には血管内治療、開頭摘出術、放射線治療があり、これらの最も安全で有効な組み合わせを考えます。脳動静脈奇形の安全な治療には高度な神経放射線学的知識と血管内治療の技術が必要で、経験の多い専門医による治療が望ましいと思います。

脊髄動静脈奇形・動静脈瘻

腰痛と排尿障害で発症した脊髄動静脈奇形

脊髄動静脈奇形・動静脈瘻は脊髄にできる異常血管で、疼痛、しびれ、麻痺、尿失禁、脊髄出血、くも膜下出血をおこします。症状があったり、出血を起こしていれば治療すべきです。治療には血管内治療と外科治療がありますが、脊髄は高度な機能が集約されているため、安全な治療には高度な神経放射線学的知識と血管内治療の技術が必要で、経験の多い専門医による治療が望ましいと思います。