平成28年度 虎の門病院 分院 病院指標このページを印刷

指標の意義

平成28年度に当院を退院された患者さんのDPC料金算定データを用い、当院の特徴や現状を知って頂くことを目的に病院指標を公開しています。皆さまが医療機関を選択する際の指針としてご参考ください。

病院指標項目

用語の解説

病院指標

医療の質を一定の定義と形式に基づき具体的に数値化し、客観的に評価したものをいいます。

DPC(診断群分類別包括制度)

病名等により1日あたり包括部分の入院費が決まり、この額に出来高部分の額を合算する計算方法のことです。

DPC14桁コード

入院で行われた治療行為を、医療資源を最も投入した傷病名に手術、処置の有無などを組み合わせて示したものです。

Kコード

診療報酬点数表の手術の種類ごとに決められたコードのことです。

平均在院日数

当院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。

全国平均在院日数

病院に入院していた日数(在院日数)の全国の平均値です。

転院率

該当する症例数の内、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード

指標の意義

当院を退院された患者さんの入院時年齢を10歳刻みで集計しました。退院患者の年齢構成を調べることにより、自院の特徴をある程度知ることが出来ます。

算出定義

  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者。
  • 入院時年齢を集計。
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は対象外。
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。

算出結果

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 31 87 120 334 681 1161 1140 664 90

解説

平成28年度も昨年に引き続き60代~70代の患者さんの入院が多いことが分かりました。慢性疾患の治療を中心にした慢性疾患治療センターとして開院した為に、特徴としてこのような年代の患者さんの入院が多くなっていると思われます。
昨年度と比較して、10代~20代の患者さんが増加し、30代以降の患者数が減少しています。要因としては、昨年10月に病棟編成があり、各診療科のベッド数が変更となったこと等が考えられます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

指標の意義

診療科別に患者数の多い上位5つのDPC14桁コードについて、それぞれの件数、当院と全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しました。
各診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることが出来ます。患者さんが医療機関を選択する際の情報としても有効活用できる指標です。

算出定義

  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者。
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は除く。
  • DPCデータより算出(短期入院、出来高算定患者、リハビリテーション科は除く)。
  • 診療科ごとに、症例数の多いDPC14桁コード上位5症例を掲載。
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。

算出結果

血液内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2-4あり 定義副傷病なし 悪性リンパ腫(主にDLBCL)の化学療法(リツキサン) 107 8.40 16.83 0.93% 67.41
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等2-2あり 急性白血病の輸血と化学療法 44 47.64 41.96 2.27% 52.95
130010xx99x2xx 急性白血病 手術なし 手術・処置等2-2あり 急性白血病の化学療法 28 8.43 13.96 3.57% 26.25
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 悪性リンパ腫(主にDLBCL)の化学療法(リツキサン) 18 28.61 34.90 0.00% 66.11
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等23あり 定義副傷病なし 悪性リンパ腫(主にDLBCL)の化学療法 17 16.29 17.63 5.88% 68.29

解説

悪性リンパ腫の化学療法目的での入院が最も多くなっていますが、去年より急性白血病の治療比率が増えています。
当院血液内科は、血液内科診療施設が少ない川崎市において積極的に患者さんを受け入れております。骨髄穿刺・生検・リンパ節生検などの診断的検査を軸に、悪性リンパ腫や急性白血病などの悪性血液疾患や、再生不良性貧血や特発性血小板減少症など良性血液疾患の患者管理と治療を行っています。
DPCデータ外ではありますが、当院は無菌室も備えており、骨髄移殖等も積極的に行っています。
肝臓内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 手術あり 手術・処置等2なし 肝がんの手術(主に血管塞栓術) 194 18.63 11.74 1.55% 73.06
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 肝がんの精査(術後フォローアップ等) 91 9.64 10.33 14.29% 69.25
060295xx99x0xx 慢性C型肝炎 手術なし 手術・処置等2なし 慢性C型肝炎の精査・加療 87 14.60 10.58 2.30% 72.30
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 肝がんの手術(肝悪性ラジオ波焼灼療法) 65 14.29 8.70 0.00% 69.32
060300xx99x00x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 肝硬変の精査・加療 63 20.02 13.50 3.17% 71.17

解説

肝がんの治療として、血管塞栓術目的に入院される患者さんが多くいらっしゃいます。また、ラジオ波凝固術による治療も多数例で行っています。
DPCデータ外になるために今回の指標には含まれていませんが、C型慢性肝炎の治療としてIFNフリーの経口薬治療でC型肝炎ウイルスの排除が可能になり、多数例で高い効果が得られています。
また、当院では最新の臨床治験を通じて最新の薬剤や治療法を模索し、臨床病院として患者さんへ効果の高い治療を提供できるように努めております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 結腸憩室炎の精査・加療(補液・安静) 14 9.43 7.89 7.14% 68.71
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし イレウスの加療(手術なし) 11 8.91 9.08 9.09% 68.45
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 手術なし 大腸ポリープの内視鏡検査 - - 3.00 - -
060185xx99x0xx 潰瘍性大腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 潰瘍性大腸炎の精査・加療 - - 12.63 - -
060020xx99x00x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 胃がんの精査 - - 11.20 - -

解説

当院の消化器内科では内視鏡による検査・治療をはじめ、手術を必要としない下部消化器疾患の内科的治療をメインにおこなっており、症例としては昨年度と同様、結腸憩室炎の精査・加療がトップに上がっています。
開腹手術を必要としない内視鏡下での大腸ポリープ切除術等にも対応し、外科的治療が必要な症例については外科と連携し治療を行っています。
また今年度より胃粘膜下層剥離術(ESD)も開始し、これまで本院消化器内科に依頼していた上部消化管の内視鏡治療を分院でも行えるよう診療体制の強化をしています。
精神科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 うつ病の療養 25 74.76 20.63 4.00% 62.08
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし パーキンソン病の精査・加療 - - 18.71 - -
01021xxxxx0x0x 認知症 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 認知症の精査・加療 - - 13.60 - -
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2-1あり 定義副傷病なし 透析を行っている末期腎不全 - - 14.77 - -
060295xx99x0xx 慢性C型肝炎 手術なし 手術・処置等2なし 慢性C型肝炎の精査・加療 - - 10.58 - -

解説

当院は昨年秋に病棟編成を行ったため、秋以降に入院された精神科の患者さんはDPCデータ対象外となっています。そのため件数等は昨年との比較は出来ませんが、うつ病の療養目的入院がトップとなっています。
治療としては修正型電気痙攣療法を中心に行っており、近年件数が増加しています。
また、うつ病により休職した患者の復職支援や総合病院における精神科の役割という観点から、他科との連携、がんサポート、緩和ケアなどの領域においても貢献しています。
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全なし) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 重症度等0 2型糖尿病(教育入院) 13 9.62 11.48 0.00% 67.31
100070xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全なし) 手術なし 手術・処置等2-1あり 定義副傷病あり 重症度等0 2型糖尿病(インスリン製剤の注射有) - - 16.31 - -
100070xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く)(末梢循環不全なし) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病あり 重症度等0 2型糖尿病(腎不全、膝関節症等の合併あり) - - 12.46 - -
100070xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし85歳未満 2型糖尿病(インスリン製剤の注射有) - - 14.61 - -
100060xx99x100 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全なし。) 手術なし 手術・処置等21あり 定義副傷病なし85歳未満 1型糖尿病(インスリン製剤の注射有) - - 13.46 - -

解説

昨年同様2型糖尿病の症例が上位を占めています。
当院では教育入院だけでなく、1型糖尿病や重度の合併症症例など専門的管理を数多く診療しています。さらに肝硬変や腎移植、血液疾患の移植など入院中の重症症例の血糖管理も併診し、原疾患の加療内容毎に最善な方法で加療しております。
専門性の高い糖尿病診療を行う医療機関として、近隣の医療機関や院内の各診療科に通院する糖尿病症例に対して、基礎疾患の特性に対応したきめ細やかな糖尿病治療を心がけています。内分泌代謝専門医による甲状腺エコー検査も開始し、甲状腺疾患合併の方にもより良いケアを提供しています。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2 間質性肺炎の治療 65 14.71 19.92 1.54% 75.37
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 肺がんの治療 19 15.05 14.83 10.53% 74.21
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 定義副傷病なし 肺がんの治療(化学療法) 16 14.69 12.35 0.00% 74.56
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 呼吸器疾患を伴う自己免疫性疾患の治療(エンドキサンパルス療法) 13 5.15 17.77 7.69% 75.31
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 慢性閉塞性肺疾患の精査・加療 12 19.33 13.85 16.67% 74.75

解説

当院の呼吸器科では、間質性肺炎等のびまん性肺疾患に関して積極的に治療を行っており、厚生労働省のびまん性肺疾患調査研究班の班員として、多くの研究実績が有ります。
上記以外にも、肺がんやCOPDなど様々な呼吸器疾患を取り扱っています。
昨年度と同様、間質性肺炎の精査・加療目的の入院がトップとなりました。昨年上位を占めていた急性肺炎や誤嚥性肺炎等の件数が平成28年度は減少傾向にあったため、肺がんの治療目的入院が上位に上がりました。
神経内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし パーキンソン病のリハビリ・内服調整 12 10.67 18.71 0.00% 77.25
010170xx99x00x 基底核等の変性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 脊髄小脳変性症、多系統萎縮症等の精査・加療 10 16.60 14.74 0.00% 71.00
010140xxxxx0xx 筋疾患(その他) 手術・処置等2なし 筋ジストロフィーおよび筋炎の精査・加療 - - 11.63 - -
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2あり 定義副傷病なし パーキンソン病のリハビリ・検査 - - 21.15 - -
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 多発性硬化症の精査・加療 - - 13.92 - -

解説

当院は救急指定病院ではないこともあり、当科は急性期脳血管障害症例は少なく、また脳神経外科の標榜もないことから、外科処置例はありません。
神経筋疾患(進行性筋ジストロフィー・筋炎等)、神経変性疾患(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症等)、免疫性神経疾患の診療を中心に行っております。
平成28年度は昨年と同様、パーキンソン病に対する精査・加療が症例数の多くを占めた結果でした。
循環器内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx02000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 心不全の治療 17 19.88 4.71 5.88% 82.71
050130xx99000x 狭心症,慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等あり 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 狭心症の治療(PCI等) 17 5.24 17.95 0.00% 74.12
050050xx99100x 閉塞性動脈疾患 手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 動脈血栓除去術 15 3.53 3.06 0.00% 74.53
050170xx03000x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 狭心症の検査(心臓カテーテル検査等) 15 9.67 5.85 6.67% 77.47
050170xx99100x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 下肢末梢動脈硬化症に対する心臓カテーテル検査 - - 3.59 - -

解説

当院の循環器科は2015年1月より診療を開始し、昨年秋に医師の増員を行いました。それに伴い診療体制の強化として、検査日を設けて心臓・末梢動脈のカテーテル検査および治療を開始しました。
そのため、狭心症をはじめとするカテーテル検査・治療が必要な心疾患への対応が可能となり、昨年度と比較して、カテーテル治療目的の入院が上位にあがってきております。
症例トップの心不全治療の入院患者さんについては、地域の高齢化を反映して、平均年齢が82.7歳と高くなっています。
腎臓内科/腎臓外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 透析を行っている末期腎不全の症例 242 20.15 12.84 6.20% 64.79
140550xx99x0xx 先天性嚢胞性腎疾患 手術なし 手術・処置等2なし 多発性のう胞腎の腎動脈・肝動脈血管塞栓術後、精査目的(TAEフォローアップ入院) 207 4.90 11.02 0.48% 59.97
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術・処置等2なし 全身性エリテマトーデス等の加療 67 11.25 17.77 1.49% 61.52
140550xx99x1xx 先天性嚢胞性腎疾患 手術なし 手術・処置等2あり 多発性のう胞腎の内服治療(サムスカ) 56 6.18 4.81 0.00% 49.48
140550xx97x0xx 先天性嚢胞性腎疾患 手術あり 手術・処置等2なし 多発性のう胞腎の治療(主に腎動脈血管塞栓術、ドレナージ等) 49 20.55 14.88 0.00% 58.06

解説

昨年同様に透析を行っている末期腎不全の症例がトップとなりました。
多発性のう胞腎の治療としての腎動脈・肝動脈血管塞栓術(TAE)治療を多く扱っております。この2症例に関しては本院よりも多数の件数を診療しており、当院の特色ともなっております。
病棟編成を行った関係で、DPC対象外となった病棟に入院された患者さんが件数に含まれていないため、全体的に件数が減少しているようにみえますが、症例数としては分院最多となっております。
※DPCデータ外ではありますが、外科医師による腎移植を中心に、腎不全の方に対する外科治療についても全般に渡り行なっています。
外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 結腸がんの精査 31 6.71 7.20 0.00% 66.74
060040xx99x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 直腸がんの精査 25 5.48 9.45 8.00% 72.00
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 大腸がんの腹腔鏡下手術 23 18.78 15.92 0.00% 68.09
060035xx99x40x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 大腸がんに対する化学療法 18 3.78 4.24 0.00% 58.00
060040xx02x00x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 肛門悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 直腸がんの腹腔鏡下手術 15 19.40 17.98 0.00% 68.40

解説

当院外科は主に消化管の外科疾患を扱っています。主な症例は下部消化管疾患であり、中でも大腸がんの腹腔鏡手術を得意としています。
昨年同様、大腸がんの治療に関する症例が上位を占めております。症例第1、2位の結腸・直腸がんの精査とは、術後ケアの内視鏡検査や経過観察、大腸がんの診断目的の精査入院になります。大腸がんと診断された際は、腹腔鏡による手術を行っており、症例の第3位に挙がってきています。また、本院の消化器外科との連携を保つことにより、診療レベルの維持・向上を図っております。
整形外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
全国平均
在院日数
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 透析を必要とする末期腎不全(主に腰部脊柱管狭窄症の神経ブロック治療目的等) 42 39.79 12.84 4.76% 67.36
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節再置換術等あり 人工関節置換術目的 23 59.00 26.26 17.39% 71.26
070343xx99x20x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む) 腰部骨盤,不安定椎 手術なし 手術・処置等2-2あり 定義副傷病なし 脊柱管狭窄症の神経ブロック 23 28.96 6.92 0.00% 75.91
070160xx01xxxx 上肢末梢神経麻痺 手根管開放手術等 手根管症候群の手根管開放術 18 8.89 5.69 0.00% 66.72
070343xx99x21x 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病あり 脊柱管狭窄症の神経ブロック 17 33.00 13.04 0.00% 75.65

解説

当院整形外科では、骨折、手の外科、関節鏡、人工関節、脊椎と多岐にわたる手術を行っています。
症例数としては、透析を必要とする腎不全の患者さんの数がトップとなりました。平均在院日数は全国平均より高めとなっておりますが、理由として、透析患者さんは手術を行うことが難しく、合併症のケアなどにより治療期間が長くなっています。当院では血液透析に伴う整形外科疾患に関する治療の経験が豊富な為、他院では対処困難な整形外科症例も腎センターのバックアップにより治療に専念することができます。

初発の5大がんのUICC病期分類別ならびに再発患者数 ファイルをダウンロード

指標の意義

当院に入院されたがん患者さんの中で、現在日本で罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)に罹患された方を、病期(Stage)分類別・再発別に集計しました。
がんの症例数を見ることで病院がどの程度がん治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。また病期分類別にみることによってその病院の診療の幅広さを知ることができます。

算出定義

  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者。
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は除く。
  • UICC分類は第7版を使用。
  • 患者数は延べ患者数とする。(複数回入院した場合、それぞれの入院でカウント)
  • 本項目の「大腸」とは盲腸から直腸(C18~C20)までをいう。
  • TNM分類が不正確等でstageが不明な場合は、「不明」として別記する。
  • UICC-TNMとは悪性腫瘍(がん)を分類するシステムのこと。 腫瘍の広がりや転移の有無等によってそのがんの進行度を表したものがステージ(Stage)となる。
    • 一般的に、がんが出来た臓器に限局するがんはStageⅠあるいはStageⅡ。
    • 所属リンパ節に転移するがんはStageⅢ。
    • 原発巣から離れた臓器にがんが遠隔転移をした場合はStageⅣ。
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。

算出結果

部位 初発 再発 病期分類
基準(※)
UICC
病期分類
(版)
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃がん - - - - - - 1 7
大腸がん 21 35 38 27 - 60 1 7
乳がん - - - - - - 1 7
肺がん - - - - - 38 1 7
肝がん 54 25 - - - 326 1 7

※ 1:UICC TNM分類 2:がん取扱い規約

解説

当院では、肝がん再発の治療目的の入院が最も多くなっています。肝がんは一度罹患すると再発率が高い為、当院では内科的治療(主に肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(RFA)、肝動脈血管塞栓術(TACE))を中心に行っています。  手術が必要な胃がん、肺がん、肝がんについては、患者さんそれぞれの状態に合わせて本院や他医療機関への紹介も行っております。  昨年度と比較して、肺がんと大腸がんの再発が増加していますが、再発治療目的に複数回の入院が必要であるためです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

指標の意義

当院に市中肺炎で入院された20歳以上の患者さんを肺炎の重症度別に集計しました。
肺炎は、高齢になるに従って、罹患率、重症化率及び死亡率が高くなる傾向にあります。肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、多職種によるチーム医療が必要な疾患の一つと言えます。

算出定義

  • 「市中肺炎とは」
    病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことで、この場合の成人とは20歳以上とした。
  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者。
  • DPC請求上、入院のきっかけとなった病名及び、最も医療資源を投入した傷病名が「肺炎・急性気管支炎・慢性気管支炎・急性細気管支炎」の市中肺炎。
  • ただし、自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は対象外。
  • 他院からの転院、ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎、入院後に発症した場合は除外する。
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。
  • 重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)システムにより分類。
肺炎の重症度分類システム(A-DROPシステム)
①男性≧70歳、女性≧75歳
②BUN(尿素窒素)≧21 または脱水あり
③酸素飽和度≦90%
④意識障害あり(肺炎に由来する)
⑤血圧(収縮期)≦90mmHG
・軽症 上記5つのいずれも満たさない → 外来治療
・中等症 上記1つまたは2つを有する → 外来または入院
・重症 上記3つを有する → 入院
・超重症 上記4つまたは5つ、またはショック → ICU入院

算出結果

患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 - - -
中等症 49 15.40 71.30
重症 10 13.40 80.00
超重症 - - -
不明 - - -

解説

当院では中等症の患者数が多くみられます。原因としては男性70歳以上、女性75歳以上となると重症度分類の評価項目のひとつに該当するため、高齢化による影響で中等症になりやすくなる傾向にあると考えられます。中等症以降では、年齢が後期高齢者の年齢層になっており、年齢が上がるごとに重症化していることがわかります。
また軽症の場合は基本的には外来で治療となりますが、患者さんの状態によっては(基礎疾患がある場合など)入院しての加療となる場合もあります。

脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード

指標の意義

脳梗塞関連で入院された患者さんについて、発症日から日数別に患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計しました。
 脳血管疾患は死亡原因の上位に位置する疾患です。脳梗塞は早期に治療を行うことが効果的とされています。救急で搬送される患者さんも多く、受け入れには救急体制の確保が必要となります。
 さらに、脳卒中疾患は長期にわたる療養が必要となる特性があるため、病期に応じて地域や診療所と連携し、診療の役割を分担をすることが求められます。

算出定義

  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者。
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は除く。
  • ICD10とはWHOによって公表された疾病及び関連保健問題の国際疾病分類のこと。
    疾病の種類をアルファベットと数字によって表している。
  • DPC請求上、最も医療資源を投入した傷病名が次のいずれかになるもの。
    • 一過性脳虚血発作および関連症候群(G45$)
    • 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群(G46$)
    • 脳梗塞(I63$)
    • 脳実質外動脈の閉塞および狭窄・脳梗塞に至らなかったもの(I65$)
    • 脳動脈の閉塞および狭窄・脳梗塞に至らなかったもの(I66$)
    • もやもや病〈ウイリス動脈輪閉塞症〉(I675)
    • 脳血管疾患・詳細不明(I679)
  • 脳梗塞(脳卒中)とは、脳の血管が閉塞や狭窄などで十分な血液が供給されなかったため、脳が損傷を受けた状態のこと。意識障害、運動麻痺、失語症などの症状を呈する。
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。

算出結果

ICD10 傷病名 脳卒中の発生時期 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

※ 平成28年度は関連傷病名の中で対象は「脳梗塞」と「一過性脳虚血発作及び関連症候群」の患者のみ

解説

当院は救急指定病院ではない為、外部からの急性期脳血管障害の患者さんが搬送されることが少なく、全体的に数値が低くなっています。
急性期の治療は基本的には行っていませんが、当院は回復期リハビリテーション病棟を有しておりますので、他医療機関で急性期治療を終えて回復期リハビリ目的にリハビリテーション科に入院される患者さんがいらっしゃいます。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード

指標の意義

診療科別に手術件数の多い上位5術式について、それぞれの症例数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しました。各診療科が、どのような手術を多く行っているかを知ることが出来ます。

算出定義

  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者。
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は除く。
  • 診療科ごとに、症例数の多い術式上位5症例を掲載。
  • DPCデータより算出。
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。
  • 平均術前・術後日数は手術日当日を含まない形で表示。

算出結果

肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 187 4.56 15.00 1.60% 73.22
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートル以内のもの)(その他のもの) 41 3.78 9.56 0.00% 69.71
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 25 6.00 13.96 4.00% 68.52
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートルを超えるもの)(その他のもの) 25 5.24 10.00 0.00% 69.68
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 15 4.27 3.47 6.67% 73.53

解説

血管塞栓術、肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法は、いずれも肝がん治療の為の手術となります。
その他、肝硬変症の合併症である食道静脈瘤の治療として内視鏡的に静脈瘤を結紮する治療も多く行っています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 35 0.83 1.49 0.00% 72.60
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 - - - - -
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) - - - - -

解説

昨年度と同様に、外科的開腹手術を必要としない内視鏡下での、大腸の良性および悪性腫瘍切除手術が最も多くなりました。
内視鏡下の手術は外来手術や2泊3日の短期間入院等で行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 19 10.58 5.74 10.53% 76.63
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 12 5.83 2.83 0.00% 72.92
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他のもの) - - - - -
K613 腎血管性高血圧症手術(経皮的腎血管拡張術) - - - - -
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) - - - - -

解説

循環器科は昨年秋頃より医師増員による診療体制強化を行いました。それにより、内科治療だけでなく、カテーテル治療にも対応できるようになり、血栓除去術が必要な下肢動脈硬化性閉塞症等、当院で取り扱える循環器疾患の幅が広がりました。
腎臓内科/腎臓外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 61 7.94 10.52 0.00% 53.56
K610-3 内シャント設置術 57 6.11 20.67 1.75% 67.47
K691-2 経皮的肝膿瘍ドレナージ術 43 7.33 20.86 2.33% 61.28
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 13 7.31 6.38 0.00% 67.62
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 11 10.80 29.46 0.00% 66.57

解説

当院腎センターの症例として数多くを占める多発性のう胞腎に対しての、腎動脈・肝動脈塞栓術とドレナージが上位症例となっています。
さらに、末期腎不全で透析を導入される患者さんに対してのシャント設置も多数行っています。
※外科で代表的な腎移植等はDPCデータ対象外の為、当集計データには含まれていません。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 29 7.76 9.17 0.00% 67.86
K6335 ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) 20 1.65 3.85 0.00% 71.35
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 18 1.00 2.61 0.00% 63.11
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 15 5.20 12.60 0.00% 65.60
K7322 人工肛門閉鎖術(腸管切除を伴うもの) 13 4.15 10.31 0.00% 65.46

解説

当院では、年間50件~60件程の大腸がん手術を行っており、昨年同様、腹腔鏡下の大腸切除が上位を占めた結果となりました。
また、平成28年度は鼠径ヘルニアに対する手術が上位に上がっており、積極的に腹腔鏡下手術を行い、より低侵襲性な手術を心掛けております。
上記データには挙がってきていませんが、近年、胃粘膜下層剥離術(ESD)を開始したことにより、胃がんの外科手術も徐々に増えてきています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股)(膝) 37 9.85 40.62 12.96% 68.85
K0732 関節内骨折観血的手術(手)(足) 17 7.20 30.19 12.50% 62.80
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除) 13 8.85 36.69 15.38% 68.92
K1882 神経剥離術(その他のもの) 12 1.50 9.00 0.00% 65.50
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨)(上腕)(大腿) 11 6.44 57.81 0.00% 65.33

解説

当院整形外科では、骨折、手の外科、関節鏡、人工関節、脊椎と多岐にわたる手術を行っています。
人工関節置換術の平均術後日数が40.6日と長くなっています。これは、手術後回復期リハビリテーション病棟に移りリハビリを長く行っているからです。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

指標の意義

医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、あるいは様式1の精度向上を図るため以下の傷病名を、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発生率を示しています。

・播種性血管内凝固 …感染症などによって起こる、全身の重症な病態
・敗血症 …感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態
・その他の真菌症 …真菌(カビ等)による感染症
・手術・術後の合併症 …手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態(術後出血等)医療事故といった意味合いではありません。

算出定義

  • 平成28年4月1日~平成29年3月31日までの退院患者
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険、臓器移植の患者は除く
  • DPC請求上、最も医療資源を投入した傷病名が次のいずれかになるもの
    • 播種性血管内凝固(DPC:130100)
    • 敗血症(DPC:180010)
    • その他の真菌症(DPC:180035)
    • 手術・術後の合併症(DPC:180040)
  • 14桁あるDPCコードのうち、6桁で集計しています。DPCコード6桁とは病名による分類を表しており、治療方法は分類に関連しません。
  • 発症率(請求率)は[対象となるDPCコード6桁÷全退院患者数]%で表示
  • 患者数が10名未満のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記。

算出結果

DPC 傷病名 入院契機 患者数 発生率
(請求率)
(%)
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 17 0.36%
180010 敗血症(1才以上) 同一 15 0.32%
異なる 12 0.26%
180035 その他の真菌症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・術後の合併症 同一 23 0.49%
異なる - -

解説

播種性血管内凝固(DIC)とは、様々な基礎疾患(悪性腫瘍や敗血症等)を原因として血液の凝固に異常をきたし臓器障害が起こる病態です。また、重篤な外傷、外科疾患の大手術後や、色々な感染症などから血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることもあります。
 手術・処置などの合併症に関しては、人工透析シャント不全(狭窄・閉塞)が多くを占めております。当院は腎センターに専門医師がおり、血液透析施設も有する病院であるために、当院の透析患者さんはもちろん、他院で透析を行っている患者さんも手術が必要になった場合には対応させて頂いております。
 尚、術後出血や縫合不全などの手術や処置などに発生してしまう病態は今回の期間には見られませんでした。

更新履歴

2017/9/29
平成28年度 虎の門病院分院 病院指標公表
2016/10/24
全指標 指標の意義、算出定義等を追加
2016/10/4
指標「初発の5大がんUICC病期分類別ならびに再発患者数」定義説明文修正
指標「成人市中肺炎の重症度別患者数等」重症度3,4について更新
指標「脳梗塞のICD10別患者数等」脳梗塞発症3日以内の症例について更新
指標「その他」播種性血管内凝固症候群、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について更新
2016/9/28
平成27年度 虎の門病院分院 病院指標公表

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