平成27年度 虎の門病院 本院 病院指標このページを印刷

指標の意義

2015年度に当院を退院した患者さんのDPC料金算定データを用い、当院の特徴や現状を知って頂くことを目的に病院指標を公開しています。皆さまが医療機関を選択する際の指針としてご参考にしてください。

病院指標項目

用語の解説

病院指標

医療の質を一定の定義と形式に基づき具体的に数値化し、客観的に評価したものをいいます。

DPC(診断群分類別包括制度)

病名等により1日あたり包括部分の入院費が決まり、この額に出来高部分の額を合算する計算方法のことです。

DPC14桁コード

入院で行われた治療行為を、医療資源を最も投入した傷病名に手術、処置の有無などを組み合わせて示したものです。

Kコード

診療報酬点数表の手術の種類ごとに決められたコードです。

平均在院日数

当院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。

全国平均在院日数

病院に入院していた日数(在院日数)の全国の平均値です。

転院率

該当する症例数の内、当院から他の病院に移動して継続入院(転院)することとなった患者さんの割合です。

当院は医療機関ホームページガイドラインを遵守しています

厚生労働省ホームページ「医療法における病院等の広告規制について」

年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード

指標の意義

2015年度中に当院を退院した患者の入院時年齢を10歳刻みで集計しました。年齢別に患者の分布をみることで病院の特徴をある程度知ることができます。

算出定義

  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんが対象となります
  • 入院時年齢を集計しています
  • 0歳以上は10歳刻みとし、90歳以上はひとつの階級として設定しています
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険の患者さんは対象外となります

算出結果

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 496 132 363 944 1857 2654 4480 4426 2156 191

解説

当院は、35の診療科に分化された高度な先進医療を担う急性期病院として日本全国から幅広い年齢層の患者さんを診療しています。超高齢社会を反映して60歳代から70歳代の割合が多くなっています。
0歳から9歳までの患者さんも比較的多い理由としては、小児救急を受け入れ、一般の疾患に対し24時間入院治療ができる体制を整えていることがあげられます。また、皮膚科で行う全身麻酔下での母斑や腫瘍に対する入院治療や、耳鼻咽喉科での人工内耳手術を行う幼い患者さんが多くいらっしゃることを表しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで) ファイルをダウンロード

指標の意義

診療科別に症例数の多い上位3つのDPC14桁コードについて、それぞれの症例数、当院と全国の平均在院日数、転院率、平均年齢を集計しました。
各診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることが出来ます。患者さんが医療機関を選択する際の情報としても有効活用できる指標です。

算出定義

  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんが対象となります
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険の患者さんは除きます
  • DPCデータより算出しています(短期入院、出来高算定患者等は除外となります)
  • 標榜診療科ごとに、症例数の多いDPC14桁コード上位3症例を掲載しています
  • 症例数が10例以下のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記しています

算出結果

肝臓内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)その他の手術あり 手術・処置等2なし 肝がんの血管塞栓術 176 16.0 12.0 1.7% 71.3
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 肝がんの肝生検 59 10.4 10.6 1.7% 64.0
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 肝がんの肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法 49 12.0 9.0 0.0% 71.4

解説

当院は東京都の肝疾患診療連携拠点病院の認定をうけていることから、肝疾患相談センターを設置し肝疾患に関する総合的な相談支援を行っています。
肝臓内科のDPC症例で最も多いのは肝がんの血管塞栓術(TAE(TACE))でした。平均年齢は71.3歳とご高齢の患者さんが多いことがわかります。肝がんは再発がしやすいので、再発部位に繰り返し治療を行うための入院も多くなっています。3番目の肝がん治療のためのラジオ波焼灼療法も平均年齢は71.4歳と、血管塞栓術同様に高くなっています。患者さんひとりひとりに合わせて最適な治療を選択し、全力で治療にあたっています。2番目に多い症例は肝がんを診断するための検査入院でした。
近年の目まぐるしい新薬の開発で話題のC型肝炎治療についてはDPC症例ではありませんので今回の集計からは除外されますが、実際は250例以上と肝臓内科症例の多くを占めています。2016年度からDPCとして評価されていますので、時代の変化とともに順位が大きく変わることになりそうです。
血液内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 悪性リンパ腫のリツキサン(分子標的療法)による治療目的 97 25.0 17.7 1.0% 65.9
130010xx97x2xx 急性白血病手術あり 手術・処置等2-2あり 急性骨髄性白血病の臍帯血移植目的 58 49.1 43.6 1.7% 49.3
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫手術あり 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 悪性リンパ腫の造血幹細胞移植目的 44 52.2 36.9 0.0% 60.6

解説

血液内科のDPC症例で最も多いのは非ホジキンリンパ腫のリツキサンによる治療入院です。初回治療の患者さんは数日間の入院を要しますが、多くの場合は外来化学療法室での通院治療となります。症例数が2番目に多いのは急性骨髄性白血病の臍帯血移植のための入院、3番目に多い症例は非ホジキンリンパ腫の造血幹細胞移植目的の入院です。当院は国内最多件数の造血幹細胞移植実施施設であり、このうち臍帯血移植の割合が多くを占めているのが特徴です。疾患の状態や患者さんの状態(年齢等)に合わせた移植方法を選択しており、60歳代から70歳代前半の患者さんに対して同種造血幹細胞移植の適応が広がっています。移植の準備・実施・退院後の診療については医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、移植コーディネーターがチームとしてあたり適切な治療が提供できるように努めています。
内分泌・代謝内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100260xx9710xx 下垂体機能亢進症手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 下垂体腫瘍の内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術と下垂体前葉負荷試験 172 19.3 20.5 0.6% 49.9
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 2型糖尿病の血糖コントロールおよび教育入院 132 11.6 15.4 0.0% 63.8
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 1型糖尿病の血糖コントロールおよび教育入院 34 13.3 14.3 0.0% 65.9

解説

内分泌代謝科は内分泌部門と糖尿病・代謝部門のふたつの専門で形成しています。診療科としてのDPC症例トップ3は上記のようになりました。部門ごとの解説は下記の通りです。
【内分泌部門】
内分泌部門で最も多い症例は下垂体腫瘍の内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術のための入院です。間脳下垂体外科で手術を行ったあとに当科に転科して、各種のホルモンが不足していないか適切な評価と治療方針の決定を行っています。患者さんごとに最適な治療法を考えながら診療科間で連携して治療にあたっています。2番目に多い症例はクッシング病など下垂体腫瘍の精査目的およびホルモンの評価目的入院です。3番目に多いのは副腎疾患の精査目的入院で、特に原発性アルドステロン症の診断のための入院が多くいらっしゃいます。
【糖尿病・代謝部門】
糖尿病・代謝部門で最も多い症例は2型糖尿病の血糖コントロールおよび教育目的の入院です。糖尿病治療の目的は血管合併症の発症、進展を防止して日常生活の質の維持と健康寿命を確保することです。このためには血糖値を患者さんそれぞれに適正なレベルにコントロールする必要があります。当院は総合病院という特性から基礎疾患のあるご高齢の患者さんも多くいらっしゃいます。入院中に合併症の検査を行い他の診療科と連携しつつ、診断結果に基づいて最適な治療法を決定しています。教育入院としては食事療法や運動、投薬について患者さんとご家族の皆さんが糖尿病について十分に理解され、自己管理していただくことを目標としています。1型糖尿病につきましても同様です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎手術・処置等2なし 間質性肺炎の精査加療 152 21.6 20.6 4.0% 71.4
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 肺炎の加療 127 14.9 14.3 2.4% 66.9
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-4あり 肺がんの化学療法 97 18.4 13.4 1.0% 67.2

解説

呼吸器センター内科で取り扱う最も多い疾患は肺がんです。DPCで見る場合、肺がんはその治療法により症例の分岐が多くなり結果としてDPC症例数としては分散しますので当集計のようになります。
DPC症例としましては間質性肺炎、および肺炎の精査加療目的入院が多くなっています。間質性肺炎やびまん性汎気管支炎などのびまん性肺疾患に関しては、厚生労働省の「びまん性肺疾患に関する調査研究班」に参加し、診断や治療に関する研究を日々、行っています。肺炎の患者さんはご高齢になるほど重症化する傾向がありますので早期の診断と治療が大変重要です。3番目に多い症例は肺がんの化学療法目的入院です。化学療法はお薬を使う治療で、進行期や術後の患者さんに行います。個々の患者さんに最も適したお薬を選択し、肺がんの治療成績向上のため多くの臨床試験に参加し新しい治療法の開発にも積極的に取り組んでいます。

睡眠呼吸器科は、睡眠時無呼吸症候群の治療に特化しています。入院症例としましては、睡眠時無呼吸症候群を診断するための終夜睡眠ポリグラフィーを403例実施しましたが、DPC算定外のため当集計には含まれていません。
消化器内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 胃がんの内視鏡的胃・十二指腸ポリープ・粘膜切除術(ESD) 198 11.6 9.2 0.5% 70.5
060010xx02x00x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。)内視鏡的食道粘膜切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 食道がんの内視鏡的食道粘膜切除術(ESD) 113 13.6 10.2 0.0% 69.2
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 胆管結石の内視鏡治療、悪性胆管狭窄の内視鏡的胆管ドレナージなど 101 9.4 10.9 3.0% 73.3

解説

消化器内科は胃腸グループと肝胆膵グループのふたつの専門で形成されています。診療科としての症例トップ3は上記の通りになりました。詳細は下記の通りです。
【胃腸科】
最も多い症例は胃がんの内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による治療目的の入院です。近年の内視鏡技術の目覚ましい発達で早期がんの発見される頻度は増加しており、早期がんであれば内視鏡切除などの局所切除で治る可能性が高くなりました。2番目に多いのは食道の内視鏡的粘膜切除術(ESD)です。食道がんも早期治療で患者さんの身体の負担が比較的少ない内視鏡的手術を実施することができます。大腸の内視鏡検査は、便潜血陽性の精査目的や基礎疾患のある患者さんの大腸腺腫やポリープを確定診断するための入院加療です。平均年齢でみるとご高齢の患者さんが多いことがわかります。できる限り侵襲の少ない手術を選択することは患者さんの早期回復にとっても大変有益であります。
【肝胆膵科】
肝胆膵グループでは学会認定の超音波指導医及び専門医、超音波検査師を有し、エコー検査を中心に他の画像検査と組み合わせて正確な診断を心がけています。エコー検査は患者さんの身体に負担が少ないため、ご高齢の患者さんが比較的多いのも当科の特徴です。肝胆膵グループで最も多い症例は総胆管結石のERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)と結石除去、胆管ドレナージのための入院で診療科全体の第3位となりました。当院では学会認定の内視鏡指導医及び専門医が治療します。膵がんの精査加療目的の入院も多くございます。エコー、CTなどは可能な限り外来で実施し、確定診断のために入院して内視鏡検査を行っています。膵がん、肝がん、ともに手術が必要な場合はスムーズに消化器外科に転科できる連携体制をとっています。
神経内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 脳梗塞のエダラボン(急性期脳梗塞の治療薬)による加療 46 19.0 18.1 30.4% 65.3
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 脳梗塞の精査加療 37 13.8 15.8 18.9% 69.2
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作手術・処置等2なし 一過性脳虚血発作の精査加療 19 4.8 6.3 0.0% 61.5

解説

急性期脳梗塞のエダラボン加療の症例が最も多くございました。当院は東京都脳卒中急性期医療機関の指定を受けており、神経内科、脳神経外科、脳神経血管内治療科の3科で脳卒中センターを形成し専門医が治療にあたっています。脳梗塞の特性から、治療が長期に渡ることが多くございますので回復期や長期療養に関しましては地域の医療機関と連携し、転院できることを重視しています。2番目に多い症例は脳梗塞を疑う患者さんの精査加療目的による入院、3番目は一過性脳虚血発作の精査加療目的といずれも脳血管障害の加療目的が多くなっています。rt-PA症例は17例でしたが、血管内治療を行う症例が増加してきています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患手術なし 手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 狭心症の心臓カテーテル検査等 392 4.1 3.1 0.5% 69.0
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1-なし、1,2あり 手術・処置等2なし 狭心症の経皮的冠動脈形成術 275 5.7 4.9 0.4% 69.3
050130xx99000x 心不全手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし うっ血心不全の精査加療 73 16.4 18.3 2.7% 80.6

解説

当院は東京都CCUネットワークに加盟しており、24時間、循環器専門医師による救急患者の受け入れが可能です。
循環器センター内科で最も症例数の多いカテーテル検査入院は、狭心症など虚血性心疾患の診断を行うためのものです。
冠動脈の狭窄または閉塞部位にバルーンやステントで血管を拡張、もしくはロータブレーターで石灰化病変を削るPCI(経皮的冠動脈インターベンション)も多く実施しています。
第3位は心不全の急性憎悪に対する精査加療でした。病名だけでみると心不全は狭心症に次いで多くなりますが、治療内容ごとにDPC分類が細かく設定されているため症例数は分散しています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 腎機能低下、腎機能低下に伴う体液異常の管理等 91 10.5 13.6 1.1% 63.6
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症手術なし 骨粗鬆症の薬物治療 60 12.2 24.3 0.0% 73.3
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患手術なし 手術・処置等2なし 全身性の血管炎や全身性臓器障害を合併した膠原病 56 23.7 18.2 0.0% 64.3

解説

腎センターで最も多い症例は腎機能が低下した患者さんの体液異常などの管理を目的とした入院です。心不全などを合併した慢性腎不全の患者さんの加療や腎移植患者の保存期管理などを行っています。当院は川崎市の分院とともに(社)日本臓器移植ネットワークの腎臓移植施設に登録されており、内科・外科が連携し腎移植後の管理も行っています。
2番目に多い症例は骨粗鬆症に対する注射薬を用いた加療です。一般的に骨粗鬆症は高齢者の女性に多く見られます。当院では適応がある患者さんに関しては、腎機能が低下していても、十分注意したうえで加療を行っています。3番目に多いのは全身性の血管炎など全身臓器障害を合併した様々な膠原病の患者さんの精査加療です。当院では膠原病の診断治療も腎センターで行っています。
精神科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170040xxxxxxxx 気分[感情]障害 うつ病の加療 19 63.3 21.8 5.3% 68.0
01021xxxxx0x0x 認知症手術・処置等1なし 副傷病なし アルツハイマー病の加療 - - 13.6 - -
01021xxxx1x0x 認知症手術・処置等1あり 副傷病なし アルツハイマー型認知症の精査加療 - - 18.7 - -

解説

精神科ではほとんどの症例が出来高算定となり、DPC対象として10例以上の症例が掲載できるのは第1位のうつ病の加療目的の入院のみでした。
当院では精神保健福祉法に基づく病棟を持ちませんので外来診療の割合が多くなります。
感染症内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症手術なし 腎・尿路感染症の精査加療 - - 12.6 - -
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 呼吸器感染症の精査加療 - - 14.3 - -
070330xx99x0xx 脊椎感染(感染を含む。)手術なし 手術・処置等2なし 脊椎感染症の精査加療 - - 33.1 - -

解説

今回の症例数トップ3でも全て10例以下であったことでもわかりますように、臨床感染症科ではさまざまな感染症の患者さんや原因不明の熱が持続する患者さんの診療を行っています。院内全ての感染症全般の診断・治療と予防につとめ、難治性の感染症や血液内科で生じる造血幹細胞移植後に特有の感染症、術前・術後感染症など全ての診療科のコンサルテーションを受けています。基礎疾患・病態に合併した難治性感染症では診療科との連携を十分行い、患者さんが早期に改善するよう努めています。
腫瘍内科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等2-3あり 副傷病なし 胃がんの化学療法(放射線療法なし) 52 6.3 6.7 0.0% 60.2
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。)手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 食道がんの化学療法 35 15.0 10.0 2.9% 63.7
060020xx99x00x 胃の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 胃がんの化学療法既往の精査加療 15 13.7 11.3 0.0% 63.4

解説

臨床腫瘍科で最も多い症例は胃がんの化学療法目的の入院でした。胃がんの他にも乳がん、大腸がん中心に他の診療科と密接に連携をとりながら、さまざまな悪性腫瘍の薬物療法と緩和ケアを実施しています。また、外来での化学療法も多く行っています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍手術あり 手術・処置等2なし 肺がんの胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 264 12.0 13.0 0.8% 67.0
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 肺良性腫瘍の胸腔鏡下肺切除術 34 8.7 10.2 0.0% 60.0
040200xx01x00x 気胸肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 気胸の胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術) 28 8.9 9.7 0.0% 37.1

解説

2015年度の疾患別総手術件数は、原発性肺がんが234例と最も多く、転移性肺腫瘍は74例、縦隔腫瘍(重症筋無力症の手術を含む)は74例、感染症などの炎症性肺疾患は47例、気胸・嚢胞性肺疾患は43例などと、どの疾患の手術をとっても毎年数多くの経験を有しています。
原発性肺がんに対する手術は、患者さんの状態をよく検討した上で、ご高齢であっても他の病気を併せ持っていても、大血管や肋骨に浸潤がなければ胸腔鏡手術を行うことを第一選択として考えています。実際に、肺がんの術前ステージⅠ期、Ⅱ期、一部のⅢ期について胸腔鏡手術の適応とし、できる限り患者さんのお体に負担が少なく早期回復ができるように努めています。その他の疾患に対しても積極的に胸腔鏡手術を施行しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 大腸がんの腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 193 16.6 17.4 0.0% 66.7
060335xx0200xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 胆石性胆のう炎の腹腔鏡下胆嚢摘出術 167 6.5 7.8 0.0% 63.4
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等2-5あり 副傷病なし 大腸がんの化学療法、およびベバシズマブ等の分子標的薬治療 101 5.2 4.5 0.0% 62.5

解説

消化器外科は上部消化管グループと下部消化管グループ、そして肝胆膵グループの3つの専門で形成されています。診療科としての症例トップ3は上記の通りになりました。詳細につきましては下記の通りです。
【上部消化管グループ】
手術症例数だけに着目した場合、2015年度に一番多く取り扱っている症例は胃がんの手術で合計172例、また食道がんの手術は85例ございました。DPCでは治療ごとの胃がんおよび食道がんの診断群分類が多く設定されているため症例数は分散し、診療科の上位3位には入っておりません。
手術は勿論のこと、食道がん、胃がんとも術後補助、再発治療を中心とした入院・外来通院化学療法を多数実施し、また食道がんにおいて非手術治療希望の患者さんには主に根治的化学放線療法を実施しています。GIST(消化管間質腫瘍)を含む胃の粘膜化腫瘍に対しては、腹腔鏡手術や内視鏡と腹腔鏡を併用した手術を積極的に行っています。
【下部消化管グループ】
下部消化管グループで最も多い症例は腹腔鏡下で行う大腸がん切除術で、こちらが診療科第1位の症例となりました。手術の適応のある患者さんには出来る限り早期に手術を行うことに努め、外来受診後約2週間以内に手術を実施しています。適応のある患者さんには傷の小さい低侵襲の腹腔鏡下手術を第一選択とし、早期回復、早期退院につながるように治療を行っています。
また、臨床腫瘍科と連携し、術前化学療法や術後補助化学療法も行っています。
【肝胆膵グループ】
肝胆膵グループでは胆石性胆のう炎や胆のうポリープに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術の症例を最も多く扱っています。DPC症例数の第2位となりました。通常は無症状でがんの合併が疑われない場合には定期的な経過観察を勧めていますが、胆のうに石が充満したり、胆のうの壁が厚く、胆のう癌と区別がつかない時には手術を行っています。
肝がんは肝動脈塞栓療法やラジオ波治療など、患者さんと肝臓自体の状況をよく確認し、肝臓内科、消化器内科と連携してより適切な治療法を選択しています。
乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 乳がんの腋窩部郭清を伴わない乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除) 160 10.2 10.4 0.0% 52.6
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 乳がんの腋窩部郭清を伴わない乳腺悪性腫瘍手術(部分切除) 119 6.2 6.8 0.0% 54.9
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 乳がんの腋窩部郭清を伴う乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除) 84 11.8 11.6 0.0% 53.3

解説

乳腺・内分泌外科で最も多い症例はリンパ節転移治療を行わない乳房の切除術です。乳がん手術は切除する範囲の大きさやリンパ節治療をどこまで行うかで診断群分類がそれぞれに設定されていますのでトップ3とも乳がんの手術症例が上がっています。乳がんの治療はホルモン療法や抗がん剤治療、分子標的薬の治療などさまざまな手法を用いることができますので他診療科の連携をとり、患者さんの治療がスムーズに進むよう務めています。
脳神経・血管外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 未破裂脳動脈瘤の動脈造影カテーテル検査 148 3.0 3.2 0.7% 60.1
010030xx03x00x 未破裂脳動脈瘤脳血管内手術 手術・処置等2なし 副傷病なし 未破裂動脈瘤の脳血管内手術 58 9.2 10.1 1.7% 59.7
010070xx97x20x 脳血管障害手術あり 手術・処置等2-2あり 副傷病なし 内頚動脈狭窄症の脳血管ステント留置術と術後のSPECT検査 15 8.9 17.4 0.0% 72.3

解説

脳神経血管内治療科で最も多い症例は未破裂脳動脈瘤の動脈造影カテーテル検査を用いた診断目的入院です。脳ドックや頭痛で発見された脳動脈瘤は破裂が切迫していることはほとんどなく、多くの方は治療の必要がありません。いま治療をすべきかどうかゆっくり時間をかけて患者さんと話し合い最善の選択ができるように務めています。
診療の結果と患者さんとの相談のうえで、必要に応じて脳血管内手術を提供することにしています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100260xx9710xx 下垂体機能亢進症手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 下垂体腫瘍の内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術と術後の下垂体前葉負荷試験 123 17.2 20.5 1.6% 51.2
010030xx01x00x 未破裂脳動脈瘤脳動脈瘤頸部クリッピング等 手術・処置等2なし 副傷病なし 未破裂脳動脈瘤の脳動脈瘤頸部クリッピング 46 20.1 16.2 4.4% 60.0
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 未破裂動脈瘤の動脈造影カテーテル検査 35 3.9 3.2 0.0% 60.6

解説

当集計は標榜診療科ごとの掲載になります。当院で申しますところの脳神経外科、および間脳下垂体外科の総合集計となりますのでご注意ください。詳細の説明は下記の通りです。
【間脳下垂体外科】
最も多いDPC症例は下垂体腫瘍に対する内視鏡下摘出術と術後のホルモン評価のための負荷試験実施のための入院です。間脳下垂体外科は間脳下垂体疾患の患者さんに特化し、専門性の高いより高度な医療を集約的に行うことを目的に国内で最初に設立された診療科です。当集計は退院診療科ごとに掲載していますので症例数は123例となりますが、ホルモン管理のために転科をする内分泌代謝科や小児科退院の患者さんもたくさんいらっしゃいます。多くの患者さんに遠方からもおいでいただき、術後のサポートがお願いできるように地方の病院、診療所とも連携をしています。
【脳神経外科】
脳神経外科としましては未破裂脳動脈瘤の脳動脈クリッピング術を多く扱っています。クリッピング術は動脈瘤の根元をクリップで外側から挟み、コブに血流が入らない状態にする治療法です。病名だけで見た場合、当科で最も多く扱うのは脳腫瘍、とりわけ脳髄膜腫ですが、DPC診断郡分類が細かく設定されているため、集計では上位3位までには入っていません。
整形外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 副傷病なし 原発性股関節症の人工関節再置換術等 58 31.6 25.0 0.0% 66.1
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)人工関節再置換術等 原発性膝関節症の人工関節再置換術 34 39.9 27.2 5.9% 77.3
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折人工骨頭挿入術 肩、股等 大腿骨頚部骨折の骨折観血的手術 25 44.4 28.7 68.0% 82.4

解説

整形外科で最も多い症例は原発性股関節症の人工関節再置換術の症例です。次いで原発性膝関節症に対する人工関節再置換術、大腿骨頚部骨折の骨折観血的手術と続きます。
いずれもご高齢の患者さんが多く、基礎疾患を併存していることが多いことから、そちらの加療のために入院期間が長くなり全国の平均在院日数を大きく上回る結果となっています。また、膝関節症や大腿骨頚部骨折では手術後リハビリテーションを実施し、転院先の医療機関で継続するということから転院率も高くなっています。
形成外科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂手術あり 手術・処置等2なし 眼瞼下垂症手術 18 5.0 3.5 0.0% 73.6
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 皮膚、皮下の良性腫瘍摘出術 - - 4.4 - -
090010xx97x0xx 乳房の悪性腫瘍その他の手術あり 手術・処置等2なし 乳房再建術 - - 6.6 - -

解説

DPC対象外の手術のため当集計からは除外されますが、乳がんの手術である乳房ゲル充填人工物を用いた乳房再建術(エキスパンダー)の症例は85例と多く取り扱っています。
DPC症例で最も多いのは眼瞼下垂手術目的の入院です。3番目に多い乳房再建術はインプラントによる再建のため包括算定の対象となっています。
小児科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満)(手術・処置等2なし) 急性肺炎・気管支炎の加療 49 8.6 5.7 0.0% 2.1
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 小児喘息・喘息性気管支炎の加療 41 8.3 6.3 2.4% 2.9
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)(手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし) 新生児呼吸障害、新生児黄疸の精査加療 28 7.1 6.2 0.0% 0.0

解説

小児科では肺炎・気管支炎や喘息などの加療目的の入院が最も多くなっています。当院では新生児から思春期まで小児の一般の疾患に対し24時間入院治療ができる体制を整えています。小児の入院の3分の1は肺炎や胃腸炎を始めとする感染症が占めていますが、その多くは地域の診療所や病院からの入院の紹介や救急外来受診でありました。
皮膚科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080180xx99xxxx 母斑、母斑症手術なし 太田母斑等の色素性病変や血管腫に対するレーザー治療 143 3.0 3.3 0.0% 4.1
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 皮膚、皮下腫瘍の切除 56 3.3 4.4 0.0% 41.9
080011xx99xxxx 急性膿皮症手術なし 蜂窩織炎や丹毒などの急性感染症 37 8.2 12.0 0.0% 60.4

解説

皮膚科で最も多い症例は全身麻酔下で行う小児のあざに対するレーザー治療のための入院です。生後1才までは外来で局所麻酔下の施術をしますが、1才をこえると部位や範囲によって全身麻酔下で治療します。
次いで良性皮下腫瘍の摘出術が続きます。良性腫瘍の多くは局所麻酔下で外来にて行うため、この中には含まれていません。
皮膚の悪性腫瘍としては、悪性黒色腫やその他の皮膚がんの治療を取り扱っていますが、DPC上は治療による分岐の設定が多くあり、症例として分散していますので当集計には上がりませんでした。
産科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260xx01xxxx 分娩の異常子宮破裂手術等 帝王切開術(選択・緊急) 48 11.3 9.6 0.0% 34.8
120170xx99x0xx 早産、切迫早産手術なし 手術・処置等2なし 切迫流産の母体管理 17 13.8 20.9 17.7% 33.2
120160xx99xxxx 妊娠高血圧症候群関連疾患手術なし 妊娠高血圧症の母体管理 - - 7.5 - -

解説

正常分娩はDPC症例外ですので当集計に含まれていません。産科のDPC症例で最も多いのは帝王切開術の入院症例です。選択的および緊急帝王切開ともに同じDPCで算定されています。当院では夜間の帝王切開には産科・小児科・麻酔科の当直医と産婦人科の待機の医師が対応する体制をとっていますので出産を控える皆様に安心感を提供したいと考えております。
婦人科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等2-4あり 副傷病なし 子宮体がんの化学療法 70 5.1 5.3 0.0% 58.1
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍手術なし 手術・処置等2-5あり 副傷病なし 卵巣がんのカルボプラチン+パクリタキセルの抗がん剤治療 55 5.8 5.2 0.0% 61.9
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 卵巣のう腫の子宮附属器腫瘍摘出術 49 6.5 6.5 0.0% 47.7

解説

上位2つは子宮がんと卵巣がんの化学療法のDPCになりました。
子宮がんでは再発した子宮体癌の抗がん剤治療が多く、卵巣がんでは手術前後の抗がん剤治療と再発後の治療の両者が含まれています。いずれの治療も一人の患者さんが短期間の入院を繰り返しますので、表中の症例数は「のべ患者数」です。
卵巣がんの化学療法には第2位の「カルボプラチン+パクリタキセル」以外にもDPCコードが存在しますので、卵巣がんの症例数は総数で111例と子宮がんよりも多くなります。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 膀胱悪性腫瘍手術 135 6.9 7.6 0.0% 69.1
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍前立腺悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 前立腺悪性腫瘍手術 51 12.7 14.0 0.0% 68.2
11012xxx040x0x 上部尿路疾患体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 尿管結石症の体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 44 3.1 2.9 0.0% 58.4

解説

病名の症例数として最も多いのは前立腺がんの255例ですが、前立腺生検はDPC対象外であるため前立腺悪性腫瘍手術が第2位の症例となっています。
DPC症例で最も多いのは膀胱悪性腫瘍手術です。膀胱がんが尿路に多発し、再発率が高いのが特徴です。膀胱がんは男性のがんによる死亡原因としてその増加が注目されています。PSAという抗原を検査するだけでかなりの診断を絞り込むができるため健診の段階で発見されることが多く早期に見つかることの多いがんです。
眼科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx9710xx 黄斑、後極変性手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 網膜前膜の硝子体茎顕微鏡下離断術 44 10.1 8.0 0.0% 69.5
020240xx97xxx0 硝子体疾患手術あり 片眼 硝子体出血の水晶体再建術(片眼) 19 9.5 7.4 0.0% 73.8
020160xx97xxx0 網膜剥離手術あり 片眼 網膜剥離の硝子体茎顕微鏡下離断術(片眼) 17 12.4 11.1 0.0% 61.5

解説

病名の症例数として最も多いのは老人性白内障の560例ですが、水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合・その他)がDPC対象外であるため網膜前膜がトップとなっています。
老人性白内障、網膜前膜、硝子体出血、網膜剥離ともに加齢性の疾患とされています。基礎疾患のある患者さんも多く、他の診療科と連携をとり安心して入院していただけることを心がけています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 当院の主な症例 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030425xx97xxxx 聴覚の障害(その他)手術あり 聾唖の人工内耳植込術 37 12.1 9.6 0.0% 35.1
030400xx99xxxx 前庭機能障害手術なし 良性発作性頭位めまい症の加療 36 6.7 5.3 0.0% 66.4
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 慢性副鼻腔炎の内視鏡下鼻副鼻腔炎手術 34 8.1 7.8 0.0% 61.4

解説

耳鼻咽喉科で最も多いのは聾唖の人工内耳植込術の症例です。耳鼻咽喉科をさらに専門化して治療を行う聴覚センターでは小児の難聴をはじめとする難聴疾患も専門的に診断・治療を行っています。平均年齢が比較的低めに現れているのはそのためと考えられます。同様に、めまい症も耳鼻咽喉科で専門的に診ています。
症例数が3番目に多い慢性副鼻腔炎では、内視鏡下で手術を行います。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード

指標の意義

当院に入院されたがん患者さんの中で、現在日本で罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)に罹患された方を、病期(Stage:ステージ)分類別、再発別に集計しました。
がんの症例数を見ることで病院がどの程度がん治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。また病期分類別にみることによってその病院の診療の幅広さを知ることができます。

算出定義

  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんが対象となります
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険の患者は除外しています
  • 患者数は「のべ患者数」とします
  • UICC分類は第7版を使用しています
  • UICC-TNM分類とは悪性腫瘍を分類するシステムで、腫瘍の広がりや転移の有無などによって進行度を表したものが、
    がんのステージ(Stage)となります
    • 一般的に、がんができた臓器に限局したものはstageⅠ、あるいはstageⅡ
    • 所属リンパ節に転移するがんはstageⅢ
    • 原発巣から離れた臓器に遠隔転移をした場合はstageⅣ

算出結果

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 281 38 53 71 33 65 1 7
大腸癌 295 152 344 124 79 156 1 7
乳癌 203 201 39 - 18 54 1 7
肺癌 218 32 76 163 - 191 1 7
肝癌 21 38 23 - - 374 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

解説

当院は地域がん診療連携拠点病院として病院全体がひとつのチームとなり、幅広い総合的ながん診療に取り組んでいます。

胃がん、大腸がんは、いずれも早期の治療としてはESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)により内視鏡的に切除を行います。外科的手術が必要な胃がんは腹腔鏡下手術を積極的に適応しています。大腸がんの外科的治療は、腹腔鏡下手術を第一に行っています。進行がんに関しては臨床腫瘍科、放射線科と連携し病状、病期、基礎疾患から患者さんに最善な治療を提供しています。
乳がん治療は手術ともに、適応のある患者さんには乳房[同時]再建を標準的に行うことができます。また、遺伝子検査でがんの性質を判断し治療に役立てています。薬物治療に関しては、臨床腫瘍科と連携をとっています。若年層の乳がん罹患率が増加していることから、産婦人科リプロダクションチームと連携し、将来の妊娠出産を希望される方の胚凍結・卵子凍結にも力を入れています。
肺がんはステージⅠ、Ⅱ、一部のステージⅢの患者さんを手術で治療しています。標準的治療は胸腔鏡下による肺葉切除術と系統的リンパ節郭清で、低侵襲で患者さんのお体に負担の少ない手術を心がけています。進行期や術後再発の肺がん患者さんには化学療法を行うとともに、早期から痛みの症状を和らげる緩和ケアをがんサポートチームと共に行っています。
肝がんに再発症例が多いのは、肝がんが一度罹患すると再発率が高いために繰り返しの治療(主に肝動脈血管塞栓術(TAE(TACE))、ラジオ波焼灼療法(RFA))を行っているためです。肝臓内科、消化器内科、消化器外科で連携し、患者さんの肝臓の機能や大きさ・部位などで肝切除、TAE(TACE)、RFAなどから適切な治療法を選択します。

成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード

指標の意義

当院に市中肺炎で入院された20歳以上の患者さんを肺炎の重症度別に集計しました。
肺炎は、高齢になるに従って、罹患率、重症化率及び死亡率が高くなる傾向にあります。肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、他職種によるチーム医療が必要な疾患の一つと言えます。

算出定義

  • 「市中肺炎とは」
    病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことで、この場合の成人は20歳以上としました
  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんが対象となります
  • DPC請求上、入院のきっかけとなった病名及び、最も医療資源を投入した傷病名が「肺炎・急性気管支炎・慢性気管支炎・急性細気管支炎」の市中肺炎となる症例についての指標です
  • 症例数が10例以下のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記しています
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険の患者さんは対象外となります
  • 他院からの転院、ウイルス性肺炎、誤嚥性肺炎、入院後に発症した場合は除外します
  • 重症度は、市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROPシステム)による分類です
肺炎の重症度分類システム(A-DROPシステム)
①男性≧70歳、女性≧75歳
②BUN(尿素窒素)≧21 または脱水あり
③酸素飽和度≦90%
④意識障害あり(肺炎に由来する)
⑤血圧(収縮期)≦90mmHG
・軽症 上記5つのいずれも満たさない(重症度0) ・・・・・・外来治療
・中等症 上記1つまたは2つを有する(重症度1,2) ・・・・・・外来または入院
・重症 上記3つを有する(重症度3) ・・・・・・入院
・超重症 上記4つまたは5つ、またはショック(重症度4,5) ・・・・・・ICU入院

算出結果

患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 71 10.2 53.7
重症度 1 71 15.5 72.5
重症度 2 41 18.3 74.8
重症度 3 12 25.1 75.3
重症度 4 - 21.4 78.9
重症度 5 - - -
不明 - - -

解説

軽症の場合は外来診療が基本となりますが、患者さんの状態によって重症化が懸念される場合は入院加療となります。当院では中等症の患者さんが市中肺炎入院の約半数を占めています。高齢化に伴い、中等症以上の患者さんが増加する傾向があります。この表では、平均年齢が上がるほど重症化していることがわかります。基礎疾患のある患者さんも多くいらっしゃいますので、早期回復をめざし、呼吸器センター内科を中心に幅広い診療科の協力のもと、ガイドラインに基づく治療を行っています。

脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード

指標の意義

脳梗塞関連で入院した患者さんについて、発症日の違いによる転院率、入院期間の違いを示しています。脳は虚血に大変弱い臓器ですので早期の治療が大変重要です。脳梗塞が完成する前に閉塞した動脈を再開通させることで後遺症が軽減し、社会復帰、自宅復帰の可能性が高まります。

算出定義

  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんを対象としています
  • 「ICD10」とはWHOによって公表された疾病及び関連保健問題の国際疾病分類のことです
  • DPC請求上、最も医療資源を投入した傷病名が次のいずれかになるものを集計しています
    • 一過性脳虚血発作および関連症候群(G45$)
    • 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群(G46$)
    • 脳梗塞(I63$)
    • 脳実質外動脈の閉塞および狭窄・脳梗塞に至らなかったもの(I65$)
    • 脳動脈の閉塞および狭窄・脳梗塞に至らなかったもの(I66$)
    • もやもや病〈ウイリス動脈輪閉塞症〉(I675)
    • 脳血管疾患・詳細不明(I679)
  • 脳梗塞(脳卒中)とは、脳の血管が閉塞や狭窄などで十分な血液が供給されなかったため、脳が損傷を受けた状態のことです。意識障害、運動麻痺、失語症などの症状をきたします。

算出結果

ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 134 22.5 66.5 37.3%
その他 37 23.8 66.9 16.2%
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内 - - - -
その他 - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内 - - - -
その他 - - - -

※ 2015年度は関連傷病名の中で対象は「脳梗塞」の患者さんのみでした

解説

当院は脳神経外科、脳神経血管内治療科、神経内科による脳卒中センターを形成しており、夜間・休日も脳卒中当直が脳血管障害超急性期から急性期の病状に対して脳卒中診療にあたる体制になっています。2015年度に入院された脳梗塞患者さんの8割近くが急性期の方でした。急性期、慢性期ともにご高齢の方が多くなっています。当院では、rt-PA静脈療法をはじめとする内科治療、血管内治療、開頭手術の全てに専門医が常勤しており、3科が密接に連携し専門スタッフが適切な治療を行っています。
脳卒中では早期からのリハビリテーションも重要となりますので、入院当初から専任のリハビリテーションスタッフが病状に応じた訓練をサポートしています。また、回復期は分院や他の回復期リハビリテーション施設と連携し、病期と病状に応じた医療施設に転院できるよう心がけています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで) ファイルをダウンロード

指標の意義

診療科別に手術件数の多い上位3術式について、それぞれの症例数、平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を集計しました。各診療科が、どのような手術を多く行っているかを知ることが出来ます。

算出定義

  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんが対象となります
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険の患者さんは除きます
  • 診療科ごとに、症例数の多い術式上位3症例を掲載しています
  • DPCデータより算出しています
  • DPC退院時科での集計となり、実際の手術症例実績とは合致しません
  • 症例数が10例以下のものについては、個人情報保護の観点より「-」と表記しています
  • 平均術前日数と平均術後日数は手術日当日を含まない日数を表示しています

算出結果

肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 184 3.1 11.7 0.0% 71.1
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートル以内のもの)(その他のもの) 39 3.1 7.7 0.0% 71.7
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 25 5.1 7.7 0.6% 67.8

解説

血管塞栓術、肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法は、いずれも肝がん治療の為の手術となります。
その他にも食道静脈瘤の治療として内視鏡的に静脈瘤を結紮する治療も多く行っています。
血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9212ロ 造血幹細胞採取(一連につき)(末梢血幹細胞採取)(自家移植の場合) 26 31.4 16.8 0.0% 49.2
K6262 リンパ節摘出術(長径3センチメートル以上) - - - - -
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 - - - - -

解説

当院では移植の症例を取り扱っている為、造血幹細胞採取が上位症例となっています。
リンパ節摘出術は主に、悪性リンパ腫の診断目的の手術(生検)です。第3位の腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術は当科に転科する前に消化器外科で実施されたもので、10例未満の症例ですが、退院科での集計を行っているため上記のような掲載となりました。
内分泌・代謝内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 197 3.6 16.0 1.0% 50.5
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) - - - - -
K151-2 広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術 - - - - -

解説

今回は退院科としての集計です。上記の手術はいずれも別の診療科で実施し、当科で退院となった症例を表しています。
最も症例数の多い内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術は、間脳下垂体外科で手術を行っています。ホルモンの評価と管理を行うために当科の内分泌部門に転科しています。
第2位、第3位は10例未満ですので症例数は掲載していません。
患者さんの状態にあわせ、診療科間で連携できる体制をとっています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 171 2.0 8.9 0.6% 71.1
K526-22 内視鏡的食道粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 145 2.8 11.0 0.0% 67.7
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 116 1.2 2.2 0.0% 66.2

解説

消化器内科は胃腸グループと肝胆膵グループのふたつの専門で形成されています。当集計は標榜診療科としての掲載ですのでトップ3は上記の通りになります。
【胃腸科】
胃がんの内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を最も多く取り扱っています。次いで、食道がん、大腸がんのEMRとなります。
治療技術の進歩により、これまで外科的手術が必要だったがんも内視鏡的に切除が可能となりました。早期発見で局所切除治療ができる可能性があります。
3番目に多い内視鏡的ポリープ・粘膜切除(EMR)は胃や大腸にできたポリープを内視鏡を使って治療する手術で、こちらも多く取り扱っています。
【肝胆膵科】
退院科ごとに行っている集計ですので当科を退院された症例のみが症例数として計上されています。上記には掲載されていませんが、実際は消化器外科、臨床腫瘍科などの他科症例のERCPも消化器内科が施行しており、年間約450例のERCP関連処置を行っています。
肝胆膵科で行う内視鏡的胆道ステント留置術は、内視鏡で膵、胆道疾患(炎症、結石、腫瘍など)により生じた胆汁の流出障害(閉塞性黄疸)を改善し、胆道感染がある場合にはその悪影響を軽減させる為の処置です。胆道や膵臓の病気では内視鏡によるこれらの処置や治療が欠かせません。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 219 3.3 3.3 0.0% 69.2
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 64 3.9 4.4 1.6% 72.7
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 34 2.9 2.7 0.0% 61.4

解説

冠動脈疾患を圧倒的に多く診療しており、術式では冠動脈ステント留置術を多く行っています。
また、バルーンで血管を広げてステントを挿入し、血管が広がった状態で心臓カテーテル治療を行うPCI(経皮的冠動脈インターベンション)も多く実施しています。
下肢閉塞性動脈硬化症には画像診断を行い、必要に応じてはカテーテル血管内治療や手術などの治療を積極的に行っています。
腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 16 15.6 19.3 0.6% 57.1
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 12 2.3 10.8 0.0% 66.0
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -

解説

抗がん剤を投与するためのカテーテルを接続するポートを作成します。
当科では乳がん、大腸がん、胃がんを中心に院内連携をとり合い、さまざまな悪性腫瘍の薬物療法と緩和ケアを実施しています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 13 15.9 35.7 0.0% 72.8
K5607 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(その他のもの)) - - - - -
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) - - - - -

解説

当科の手術の対象となる患者さんは心臓や血管の疾患だけでなく他の病気を併存する方の比率が多いことが特徴です。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 71 3.8 3.9 5.6% 69.6
K610-3 内シャント設置術 56 4.9 12.6 5.4% 66.6
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満 - - - - -

解説

外科で代表的な腎移植はDPCデータ対象外のため、当集計には含まれていません。
最も多い症例は、経皮的シャント拡張術・血栓除去術です。内シャントの狭窄や閉塞などのトラブルが生じた場合にはバルーンカテーテル法を用いた経皮的血管拡張術(PTA)や再建手術を迅速に行います。また、末期腎不全患者さんの血液透析に欠かすことのできない内シャントの作成を多数行っています。
第3位の内視鏡的ポリープ・粘膜切除術は当科へ転科する前に消化器内科で実施されたもので、10例未満でしたので症例数は表示していません。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 134 4.3 9.6 1.5% 67.4
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 78 4.3 9.6 1.3% 68.6
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 53 2.9 13.3 0.0% 63.8

解説

当院の特徴としましては、年齢や全身疾患の有無等に関わらず積極的に胸腔鏡手術を施行しています。2015年度の全手術のうち胸腔鏡下手術で行った手術は98%と大半を占め、胸腔鏡下手術の完率は100%でした(胸腔鏡下手術→開胸移行はなし)。主な手術例の総数としては、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除または1肺葉を超えるもの)は135例(原発性肺癌126例、転移性肺腫瘍9例)、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除)は78例(原発性肺癌59例、転移性肺腫瘍19例)、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除)は54例(原発性肺癌24例、転移性肺腫瘍30例)でした。これらの術式の術後日数の中央値は肺葉切除症例が6日、肺部分切除と肺区域切除症例で5日となっています。また、縦隔腫瘍(重症筋無力症も含む)に対する胸腔鏡下手術の総数は69例でした。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 218 6.6 10.1 0.5% 66.7
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 199 3.6 4.2 0.5% 58.8
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 137 6.4 14.3 0.0% 60.4

解説

消化器外科は上部消化管、下部消化管、肝胆膵の3つの専門グループで形成されています。当集計は標榜診療科ごとの計上になりますので上位3位までは上記の通りになりました。また、退院科にて実施症例を計上していますので実際の手術症例数より少なく表示されていることをご承知ください。

【上部消化管グループ】
2015年度に一番多く取り扱っている症例は胃がんの手術で合計172例となりましたが術式コードごとの集計では症例数が分散していますので上位3位には入っていません。食道がんの手術は85例行いました。患者さんの術後経過を改善するため当院独自にすすめている胃温存回結腸間置再建術(胃はそのままに、小腸と大腸の一部(回腸と上行結腸)で食道代わりを再建する手術)を積極的に行っています。
胃がんも食道がんも当科で最も多いのは腹腔鏡下で行う手術で、早期がんと術前診断されれば、腹腔鏡手術を第一選択としています。

【下部消化管グループ】
2015年度の集計では結腸がんに対する手術は231例、直腸がんに対する手術は192例実施しています。退院科及び術式コードごとの集計となりますので、上記のように少ない数字での掲載となっています。合併症のある方、ご高齢の方に対しても根治を目指し積極的に腹腔鏡手術を行っています。
また、早期発見・早期治療に努めており、外来受診後、約2週間以内に手術を行うようにしています。

【肝胆膵グループ】
胆石性胆のう炎や胆のうポリープに対する腹腔鏡下胆嚢摘出術を多く扱い、消化器外科で2番目に多い手術となりました。
また、肝がんに対する肝切除術は、切除する肝臓の範囲によって術式が異なりますので症例数が分散しますが、肝がん切除としましては約140例の手術を行っています。膵がんの手術は66例行い、その中でも最も頻度の高い手術は膵頭十二指腸切除術の30例でした。再建法としては残膵を胃に吻合する膵胃吻合術を1985年に我が国で最初に実施した経緯があり、現在では安全で標準的な再建法となっています。
当科では肝臓内科、消化器内科と連携し、患者さんにとって最適な治療を提供できるように務めています。
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 144 2.2 7.1 0.0% 52.8
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 120 1.6 3.5 0.0% 54.8
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの) 67 2.7 8.9 0.0% 53.3

解説

乳がんの切除術が上位3術式を占めています。これらの違いは切除する乳房の範囲とリンパ節郭清(リンパ節転移治療のための切除)です。
適応のある場合は標準的に乳房再建(同時再建)が提供できます。
脳神経・血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1781 脳血管内手術(1箇所) 44 2.8 9.3 11.4% 59.6
K1783 脳血管内手術(脳血管内ステントを用いるもの) 21 2.4 6.8 0.0% 58.2
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 17 4.6 7.0 17.7% 70.5

解説

未破裂性脳動脈瘤治療のための脳血管内手術を多く取り扱っています。
脳血管内手術とは脳や脊髄の血管疾患を開頭せずに行うことができ、患者さんの負担が比較的少ない、安全性の高い治療です。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 143 3.2 14.0 1.4% 50.8
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他のもの) 54 8.7 34.8 11.1% 56.7
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 50 2.7 19.2 8.0% 59.7

解説

当集計は標榜診療科ごとの掲載になります。当院で申しますところの脳神経外科、および間脳下垂体外科の総合集計となりますのでご注意ください。詳細の説明は下記の通りです。

【間脳下垂体外科】
当科は間脳下垂体疾患の患者さんに特化し、専門性の高いより高度な医療を集約的に行う事を目的に国内で最初に設立された診療科です。
2015年度も下垂体腫瘍や先端巨大症に対する下垂体腫瘍摘出術を最も多く取り扱っています。当集計では退院科ごとの掲載としていますので143例の実施となっていますが、術後管理のために小児科や内分泌代謝科に転科し退院となる場合もあり、こちらの数には含んでおりません。それぞれの症例数としては内分泌代謝科197例、小児科16例の実施となりました。

【脳神経外科】
悪性脳腫瘍や髄膜腫、聴神経膠腫などの良性脳腫瘍を摘出する開頭手術を多く取り扱っています。
3番目に多い脳動脈瘤頸部クリッピングは、未症候性未破裂脳動脈瘤に対するものが主ですが、脳卒中センターとして緊急手術を実施した症例も含まれています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股、膝) 102 6.8 28.3 2.9% 70.0
K0461 骨折観血的手術(上腕、大腿) 21 5.2 35.5 61.9% 75.3
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)(椎弓切除) 18 7.2 19.2 5.6% 73.3

解説

変形性膝関節症・股関節症に対する人工関節置換術の症例を多く取り扱っています。
人工股関節置換術は片側ずつ行う方法もありますが、当院では主に、両側同時に行う人工股関節置換術を行っています。そういった理由から、当集計の症例は実際の術数より少なく表示されています。さらに、人工股関節置換術では、最新の手術法である前方アプローチという方法を取り入れています。この方法は最少侵襲ですので、筋組織を全く切開せずに手術を行うことができ、股関節後方の筋肉も温存されるため脱臼のリスクが低減されます。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K476-4 ゲル充填人工乳房を用いた乳房再建術(乳房切除後) 85 1.5 2.5 0.0% 50.3
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 16 0.0 4.1 0.0% 74.0
K617-2 大伏在静脈抜去術 - - - - -

解説

乳がんの乳房ゲル充填人工物を用いた乳房再建術(エキスパンダー)は85例と多数取り扱っています。近年の乳がん症例増加に伴い当手術も増加しています。
入院手術で2番目に多いのは眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)でした。当手術は外来でも多く行っています。3番目の大状在静脈抜去術は下肢静脈瘤の治療です。
形成外科は、主に体表の変形や欠損を外科的に治療する守備範囲が広い診療科であり、施行する術式の種類は数多くございます。
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K171-2 内視鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術 16 9.8 23.1 6.3% 9.8
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) - - - - -
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 - - - - -

解説

当院では間脳下垂体外科が小児の手術を行っています。ホルモンの調節を含む術前・術後管理は小児科が担当しており、年齢に応じたきめ細かなケアを可能にしています。
第2位、第3位は10例未満であるため症例数は掲載していません。これらの症例は頻繁にはありませんが、小児科医が24時間当直をしていることにより、どのような状況でも適切に対応することができます。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 62 1.0 6.1 1.6% 66.6
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上) 皮膚腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上) 29 0.9 2.4 0.0% 36.3
K0052 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上,4㎝未満) 皮膚腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝以上,4㎝未満) 20 0.6 1.0 0.0% 30.3

解説

皮膚の悪性腫瘍切除術の症例を多く取り扱っています。局所麻酔で日帰り可能な手術はこの中には含まれていません。
また、入院して行う全身麻酔下での小児の母斑や腫瘍に対する手術を反映し、皮膚良性腫瘍の手術の平均年齢が比較的低くなっています。
皮膚は外から見える臓器ですので、患者さんの立場に立って早期に積極的な治療を行うことを常に心がけています。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 24 1.5 8.7 0.0% 34.0
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 22 2.0 8.4 0.0% 35.1
K895 会陰(陰門)切開及び縫合術(分娩時) - - - - -

解説

最も多いのは正常経腟分娩での会陰切開縫合術ですが、正常分娩がDPC対象外ですので当集計からは除外されています。
DPC対象では緊急帝王切開と選択的帝王切開が上位2術式となりました。選択的帝王切開は、帝王切開の既往や骨盤位、前置胎盤などが対象で、経腟分娩を回避するために陣痛が始まる前に行います。
選択的帝王切開での術前入院日数は1日が標準ですが、集計では赤ちゃんの発育異常や糖尿病などお母さんの疾患の治療のため早期から入院したかたが含まれたため、表中のような2.0日になりました。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 63 1.4 3.9 0.0% 46.6
K877 子宮全摘術 38 1.3 10.9 0.0% 52.8
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 27 1.0 5.2 0.0% 39.5

解説

第1位は卵巣嚢腫の腹腔鏡手術です(卵巣と卵管を合わせて子宮付属器と呼びます)。表中の数字は、卵巣嚢腫だけを摘出して卵巣は温存する卵巣嚢腫摘出術と卵巣ごと切除する卵巣切除術(付属器切除術)の両方を合計したもので、左右いずれかの卵巣の手術しか行わなかった場合も含まれています。
第2位は開腹して行う子宮全摘術です。おもな対象疾患は大きな子宮筋腫です。52.8歳という平均年齢が示すように、50歳を越えても閉経にならず、腹腔鏡では手術できないくらいに子宮が大きくなったかたが多いです。
第3位は子宮筋腫の腹腔鏡手術で、子宮を温存するタイプです。子宮筋腫では、筋腫の位置や数・大きさによって腹腔鏡手術、子宮鏡手術、開腹手術の3種類の手術を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 129 1.3 4.6 0.0% 68.4
K843 前立腺悪性腫瘍手術 51 1.5 10.2 0.0% 68.2
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 44 1.0 1.1 0.0% 58.4

解説

前立腺がんの診断のための前立腺生検はDPC対象外ですが、186例の取り扱いがありました。
悪性疾患としてはDPC症例では、膀胱がんの摘出術を多く扱っています。
良性疾患としては腎・尿管結石の破砕を最も多く扱っています。
腎癌に対する手術も多数行っています。しかしながら、手術として腹腔鏡下根治的腎摘、開腹根治的腎摘、腎部分切除、腹腔鏡下腎部分切除があるために術式コードとしては分散し、当集計のようになっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 560 0.5 1.0 0.0% 73.5
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 67 1.0 8.5 0.0% 65.5
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 30 0.8 8.5 0.0% 65.5

解説

老人性白内障の水晶体再建術(眼内レンズ挿入)が圧倒的多数を占めています。白内障手術では乱視矯正眼内レンズと多焦点眼内レンズを選択でき、多焦点眼内レンズには2焦点レンズ(高度先進医療)と3焦点レンズ(自費診療)がございます。
2番目に多い手術は網膜前膜に対する硝子体茎顕微鏡下離断術です。
いずれも加齢性疾患であり、ご高齢の患者さんが多くなります。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K328 人工内耳植込術 37 2.0 9.1 0.0% 35.1
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 36 1.6 7.1 0.0% 39.4
K319 鼓室形成手術 28 1.5 8.7 0.0% 46.6

解説

人工内耳手術が最多でありました。
聴覚センターでは、小児の難聴を始めとする難聴疾患も専門的に診断・治療を行っていることからいずれの症例も平均年齢が比較的低くなっています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード

指標の意義

医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、あるいは様式1の精度向上を図るため以下の傷病名を、入院契機病名の同一性の有無を区別して患者数と発生率を示しています。

・播種性血管内凝固 …感染症などによって起こる、全身の重症な病態
・敗血症 …感染症によって起こる、全身性炎症反応の重症な病態
・その他の真菌症 …真菌(カビ等)による感染症
・手術・術後の合併症 …手術や処置などに一定割合で発生してしまう病態(術後出血等)

算出定義

  • 2015年4月1日~2016年3月31日までの退院患者さんを対象としています
  • 自費、自動車賠償責任保険、労災保険の患者さんは除きます
  • DPC請求上、最も医療資源を投入した傷病名が次のいずれかになるものの集計です
    • 播種性血管内凝固(DPC:130100)
    • 敗血症(DPC:180010)
    • その他の真菌症(DPC:180035)
    • 手術・術後の合併症(DPC:180040)
  • 14桁あるDPCコードのうち、6桁で集計しています。DPCコード6桁とは病名による分類を表しており、治療方法は分類に関連しません
  • 発症率(請求率)は[対象となるDPCコード6桁÷全退院患者数]%で表示しています

算出結果

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 11 0.06%
異なる 29 0.15%
180010 敗血症 同一 31 0.16%
異なる 40 0.20%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 58 0.30%
異なる 13 0.07%

解説

「入院契機と同一」とは、例えば入院した時に播種性血管内凝固と診断されている患者さんであり、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したがその後に播種性血管内凝固をおこし元々の病気の治療よりも播種性血管内凝固の治療に時間を要する(医療資源を多く投入した)場合のことを言います。 
播種性血管内凝固(DIC)とは、様々な基礎疾患(悪性腫瘍や敗血症等)を原因として血液の凝固に異常をきたし臓器障害が起こる病態です。また、重篤な外傷、外科疾患の大手術後や、色々な感染症などから血液中に病原菌が入り敗血症になり、これが原因で播種性血管内凝固症候群がおこることもあります。

播種性血管内凝固や敗血症はDPCで高額な点数が設定されているため、根拠のない請求はより厳しく監査されています。播種性血管内凝固として請求を行った患者さんの中で最も多いのが悪性腫瘍を契機に入院され、全身状態が悪化したというケースでした。

手術・処置などの合併症に関しては、人工関節の感染、カテーテル感染、透析シャントの感染がありました。人工物を入れる手術・処置は特に感染の危険があります。術中は細心の注意を払っていますがゼロにはなりません。当院では各診療科はもちろんのことですが、多職種で形成した感染対策チームを中心に感染予防対策の院内周知と、万が一感染した場合の迅速な対応に取り組んでいます。

更新履歴

2016/10/24
全指標 指標の意義、算出定義等を追加
2016/10/4
指標「その他」その他の真菌感染症の発生率を更新
2016/9/28
平成27年度 虎の門病院本院 病院指標公表

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