ホーム > ご挨拶

ご挨拶

今年の新人研修医研修は、はじめて分割での開催となりましたが、初日の4月7日(参加した新人研修医25名)、2回目の10日(同12名)ともに満開の桜に囲まれた虎の門病院分院内の国家公務員共済組合連合会シミュレーション・ラボセンター(KS-lab)で無事終了しました。

KS-labは、2006年4月に開設されてから、この4月で12回目の春を迎えることができました。これも、ひとえに、KS-labをご利用、ご支援くださっている皆様のお蔭と感謝いたします。

昨年度は、KS-lab開設10周年を記念して「10年間の歩み」を発刊するとともに、横浜で開催された第65回共済医学会で記念シンポジウムを行いました。過去の10年を振り返るだけでなく、これからの10年を見据えた講演会になったと思います。

これに先立つ共済医学会の幹事会で、日本内科学会の内科救急ICLSコース(JMECC)を毎年の共済医学会開催時に、学会会場で定例開催することが決まり、この共済医学会で初回を開催しました。KKR病院のインストラクター資格者に指導者としてご参加いただき、KKR病院グループ全体で資格者を育てていくという方針が早速実現しました。会頭の平塚共済病院院長をはじめとする平塚共済病院のスタッフの皆様にはたいへんお世話になりました。今後も継続開催して参りますので、学会会頭病院となります各位のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

冒頭で触れた初期研修医研修は毎年4月初めに開催していますが、病院の現場に配置前に、基本的な6つの手技をシミュレータを使って習得するという実技研修です。当初は虎の門病院の初期研修医を主対象として開催していましたが、次第に多くの施設から研修医が参加するようになりました。そこで、この4月からは分割して複数回開催することにしました。今回、研修医ひとりひとりに十分な時間をかけて指導することが可能となり、指導者の先生方からも好評でした。来年も同じ形式で開催することにしています。

今年度も定例の研修、随時研修を継続し開催して参りますが、西日本地区に展開するKKR病院群のシミュレーション教育の拠点となる「シミュレーション・ラボセンター浜の町」(福岡市)が昨年11月に正式に発足しました。今年度から本格的に稼働する準備を進めています。特に、九州、中国、四国地方のKKR病院の皆様にご利用いただきたいと願っています。

さてKS-labでは、2010年から厚労科研費の支援で遠隔教育の研究を開始し、医療安全管理者研修のライブ配信やKIDUKI(気づき)のコースなどを遠隔で研修する研究を行ってきました。この結果、ICTを活用した研修システムの有用性が実証され、講演会のライブ配信、アーカイブによるオンデマンド学習、そしてe-ラーニングが利用可能な「KS-labポータルサイト」を開設するに至り、運用しております。しかし、このポータルサイト構成方法は「煩雑」である点が大きな問題であり、構成する要素を集約化し、多種多様なデバイスに対応すべき問題点も浮上してきました。そこで昨年、この問題点を解決すべくクラウドサービスを活用した新しいポータルサイト開発に着手、同年10月の共済医学会で試験的に学会の模様をライブ配信し成功いたしました。この新ポータルサイト活用することにより、今まで以上に医療の質と安全向上を目的とした様々な学習コンテンツを全国のKKR病院へ届けることが可能となります。さらに本システムを有事の際、災害対応(BCP)にも活用することを視野に入れ検証を進めて参ります。ぜひ、ご期待ください。

虎の門病院新病院の建設は順調に進んでおり、現在は基礎工事を行っています。2019年5月の新病院オープン時にはKS-labも新病院へ移転して、新病院内で活動することになります。ここで新病院に求められている機能の一部も担うことになっています。すでに、最終的な設計や内装の図面も完成しています。新しい時代にふさわしい設備を整備するとともに、各研修も外部の施設を借りることなく開催が可能になることを目指しています。KKR病院の皆様も、アクセスしやすく便利になります。その実現には、今後も各方面からのご支援、ご協力も仰がねばなりませんので、よろしくお願いいたします。

今年度も医療の質と安全の向上を願って、様々な研修を開催いたしますので、どうぞ、ご利用ください。

2017年4月

センター長 井田 雅祥

  • ヒポクラテスの木について