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扱う疾患
脳血管障害
突然に起こる意識障害・体の一方の運動麻痺や知覚異常・頭痛や吐き気も伴いやすい症状です。大脳の左半球では言葉の異常(失語症)もよくある症状です。
CTスキャンやMRIのような画像診断を早期に行います。脳梗塞か脳出血かの判定が重要です。くも膜下出血のような脳外科手術の必要な疾患も早期に判断できます。脳梗塞ではMRAや脳血流シンチを用いて進行・再発の危険を判断して治療法を選択します。
脳梗塞発症3時間以内で適正使用指針の基準を満たす患者さんの場合にはtPA静注療法が行えます。この治療法は出血などの危険も伴いますが、脳梗塞の方全体としてみれば元の生活に戻れる方の割合が従来治療と比して1.5倍に増加することが知られています。本治療法の他にも抗凝固薬、抗血小板薬、脳保護剤による治療があります。
 当院には高い実績を誇る脳神経外科・脳神経血管内治療科があるため、両科と密接に連携をとっており、病態に応じて適切な治療法を提供します。
多くの方が入院・外来で治療を受けられています。また、回復期や長期の療養に関して地域の医療機関との連携を重視しています。
パーキンソン病
振るえる、力はあるのにぎこちない、書いた字がだんだん小さくなる、表情が少なく硬くなる、小声で聞き取りにくくなる、動作がゆっくりとなる、身のこなしが悪くなり倒れやすい、歩幅が小さくなる、歩き始めが遅い、ものを避けるのが不得手になるなどのパーキンソン症状がでてきます。ふるえや動作のぎこちなさで気づかれることが多く、専門医の診察では筋肉の力はあるのに力を逆に抜くことができず硬くなってしまっていることが重要な症状となります。
CTスキャンやMRIのような画像診断を早期に行います。このことで似た症状をしめすパーキンソン症候群と鑑別します。血管障害性の場合やあまり知られていませんが希ではない加齢に伴う変性疾患たとえば進行性核上性麻痺・黒質線状体変性症などの疾患を区別することが治療方針を決定するうえで重要です。
抗パーキンソン薬は代表的なLードーパのほかに最近はドーパミン類似の作用を示すドーパミン・アゴニストと呼ばれる薬剤を早期から併用します。Lードーパの副作用を軽減するために必要な処方です。抗パーキンソン薬にはさまざまな種類の薬剤があり、併用することで安定した効果をできるだけ長期にわたり維持できるように工夫していきます。抗パーキンソン薬の副作用で不随意運動が強い場合には脳外科手術の必要は場合もありますがその必要の内容に工夫することが大切です。
パーキンソン病の知識が広まるとともに患者数も増加してきています。専門医の的確な治療を受けることが重要です。
老年期痴呆
脳血管性痴呆の頻度が少なくなり変性疾患による場合が増えていて問題になっています。変性疾患ではよく知られているアルツハイマー病ばかりではなく、びまん性レビー小体病・皮質基底核変性症など一般には知られていないけれども希ではない病気で起こります。物忘れが早期症状として多いのですが、病的な物忘れと年齢から生じる普通の物忘れを区別する必要があります。記憶をたどっていって時間をかけると正しい記憶にたどり着く普通の物忘れと、ありもしないことを本当の記憶と思ってしまう病的な物忘れを区別することが大事です。奇妙に不安が強かったり、時刻を間違えてしまう、夜と昼を取り違えてしまうことが起こります。場所が解らなくなると家に帰るといって徘徊してしまいます。失禁する、家族が解らなくなることも進行するとでてきます。次第に子供っぽくなってしまいます。
慢性硬膜下血腫・正常圧水頭症など脳外科治療が必要なもの、血管性痴呆などとの区別が大切です。そのためにMRI・脳波ばかりでなく早期の診断には脳血流シンチが大切です。大脳皮質のどこがあまり活動していないか推定できます。普通の物忘れと病的な物忘れの区別もつきやすくなります。
痴呆の軽い方、異常行動や妄想・幻覚のない方には進行を遅らせる治療薬があります。約1年程度生活が自立する期間を延ばします。興奮性攻撃性が強く異常行動や妄想・幻覚はむしろ鎮静効果を目的に向精神薬を少量服薬していただきます。歩行や嚥下などを押さえる作用の少ない薬剤を工夫しつつ飲んでいただきます。介護する家族の負担を軽くするための努力により家庭で過ごせる期間を増やすことが目標です。
ご相談に見えるご家族がますます多くなっています。あまりにも多いご病気です。
頭痛
今までにない激しい頭痛が急に起こり続いてしまう頭痛は脳に何かが起こっているかのしれない大切な注意信号です。くも膜下出血などの出血を診断しないといけません。今までにも何度も起こっているが何とかしたい慢性頭痛はストレスや運動不足などで生じる筋緊張性頭痛と血管性頭痛(一般にいわれている偏頭痛とは正しくはこのタイプの頭痛のことです)を区別することが重要です。筋緊張性頭痛は慢性的にダラダラと何日も続き頭重感や肩こりが残ります。血管性頭痛は強い頭痛が数時間おきて仕事もできなくなります。治療法が違いますから診断が第一です。
CTスキャンやMRAによる動脈瘤の早期発見は緊急処置の必要な頭痛の鑑別に必須です。慢性頭痛であるとわかった場合には筋緊張性頭痛と血管性頭痛あるいは両者の混合型かどうか症状から区別していきます。脳波診断が必要な別のタイプの頭痛もあります。血管性頭痛は誤診されていることが多く実際の頻度は多いものです。
脳外科手術が必要な場合は即時に対処します。慢性頭痛は筋緊張性頭痛と血管性頭痛で治療法が異なります。筋緊張性頭痛は一種の生活習慣病ですから運動療法が主体です。とくに肩周囲の運動、筋力トレーニング・ストレッチは有効です。血管性頭痛は薬物療法が主体です。最近は頭痛発作時の治療薬そして発作頻回な場合の予防薬に有効なお薬ができてきています。特に治療が進歩した疾患です。
外来を受診される患者さんの診断名として最も多い疾患の一つです。

診療スタッフ紹介

常勤医
上坂義和部長、渡辺知司部長
木村哲也、橋本明子、神谷雄己、堤内路子
井田雅祥(リハビリテーション科部長)、早川幹人(脳神経血管内治療科)

非常勤医
金坂明美、野沢胤美、高木昭夫、横山貴博、中瀬浩史、千原典夫


部長・医長紹介

 
部長: 上坂 義和 S62卒


脳卒中、神経内科全般
特に脳卒中超急性期(発症当日)の経験が多くあります。

日本内科学会専門医・指導医
日本神経学会評議員・専門医
日本脳卒中学会専門医
日本臨床神経生理学会評議員・認定医
日本神経治療学会

部長: 渡辺 知司 S61卒

渡辺知司


臨床神経学、神経科学、筋疾患の分子生物学

日本内科学会認定医・専門医
日本神経学会専門医
日本分子生物学会

外来診療案内
 外来診療は以下のスケジュ−ルで行っています。
  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 ※堤内 高木(昭(第2・4)
木村(哲)
野沢

上坂(第1・3・5)
中瀬(第2・4)

横山(第1・3)
千原(第2・4・5)
上坂
井田
木村(哲)
午後 上坂(第1・3・5) 野沢
早川(幹)
渡辺(第2・4・5)
橋本(明)
金坂(第1・3)
橋本(明)
※神谷
-
 ※印は内科一般外来で診療。
 ご来院の際は、前もって紹介医師の休診の有無を電話で外来に確認の上ご来院下さい。

診療実績
 昨年度の本院新入院患者数は338名でした。神経疾患は脳血管障害、神経筋疾患、変性疾患等幅広く対応しています。脳血管障害は本院では超急性期から急性期の診療に力を入れています。回復期は分院や他の回復期リハビリテーション施設と連携し、病期と病状に応じた適切な医療施設での医療をうけられるようこころがけています。
メッセージ
 神経内科にはいわゆる神経難病の方も多くいらっしゃいます。治療成績が良くなり一概に難病とは言い難い重症筋無力症から、脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症、筋ジス トロフィー症などさまざまな種類の疾患の方も通院されています。また多発性硬化症・ギラン・バレー症候群などの免疫性神経疾患の方も多く治療されています。神経内科では脳梗塞のような誰もがかかる可能性のある病気から、一つ一つは希ですが種類の多い難病まで幅広い診療をしています。全身疾患と神経疾患の両方を診ることが診療科の性格から重要になっています。
 セカンドオピニオンについてはこちらを参照ください

病院概要個人情報の保護に関する取扱い看護部活動報告
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 〒105-8470 東京都港区虎ノ門2丁目2番2号 TEL03-3588-1111(代) コピーライト病院機構評価認定マーク虎の門病院は、病院機構評価の認定を取得しています。

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