消化器内科(胃腸)

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メッセージ

当科では主に胃、食道、腸などの消化管の病気全般を担当しています。現在日本人の死因第1位を占める悪性腫瘍の中で、日本人に多い胃癌や近年増加している大腸癌、 アルコールやタバコが大きく関係している食道癌なども我々の担当する疾患です。最新の内視鏡を用いて年間約3万件以上の消化管内視鏡検査を行っており多くの疾患の診断、治療に貢献しています。

内視鏡診断

近年内視鏡技術の発達は目覚ましく、容易に食道や胃、大腸を観察することができ、以前に比べ早期癌の発見される頻度は増加しています。いずれの癌も早期に発見して治療すれば内視鏡切除などの局所切除で治る可能性の高い病気です。当院では最新技術であるNBIや拡大内視鏡、超音波内視鏡、カプセル内視鏡などを駆使し早期発見と正確な病変診断を行なっています。
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早期癌の治療

治療技術の進歩により、これまで手術が必要だった癌もESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)により内視鏡的に切除が可能となりました。臓器を温存する事で癌切除後のQOL(生活の質)の向上が期待でき、2005年に導入して以降、当院でも胃癌、食道癌、大腸癌、咽頭癌、十二指腸癌などの消化管腫瘍の治療において積極的に取り組み、患者さんが安心して治療が行えるよう鋭意努力・精進を行っています。また胃癌や慢性胃炎、胃潰瘍の原因となるヘリコバクターピロリ感染症の診断、治療も積極的に行っています。

進行癌の治療

進行癌に関しては外科、臨床腫瘍科、放射線科と合同カンファレンスを行い、病状、腫瘍の病期や基礎疾患などを議論の上で外科的手術、化学療法、放射線療法のうち患者さんそれぞれに対し最適な治療法(テーラーメイド治療)を検討し提供しています。また抗癌剤治療や内視鏡治療と放射線治療を組み合わせた集約的治療などの臨床治験や臨床研究などにも積極的に取り組んでいます。

炎症性腸疾患の診断、治療

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・腸管ベーチェット病など)は厚生労働省が指定する特定疾患で患者数は全国で10万人以上にのぼり、年々増加の一途を辿りつつあります。これらの疾患の原因は究明されていないため、今のところ根治的治療は確立されていません。主に下痢や血便、腹痛を認め、症状も軽症から入院加療や手術が必要になるような重症まで多岐にわたるため適切な診断や治療を行うことが重要です。当科では炎症性腸疾患症例の治療経験も豊富で約400人の患者さんが外来通院し、5-ASA等の薬物療法や栄養療法に加え、病状によって入院管理を行い、血液浄化療法・免疫抑制剤・抗TNFα抗体など最新の治療を積極的に取り入れ良好な成績を挙げています。また多施設共同研究や臨床研究などにも積極的に取り組み、病態の解明に貢献しています。病状が安定してからも長期にわたる療養生活を余儀なくされる場合が多く、日々の生活から人生全体を通じて支援が必要となり、より多くの患者さんに適切な医療が提供できる様に努力しています。

扱う疾患

我々の科が担当するのは主に胃、食道、腸などの消化管の病気です。消化管は、口から肛門まで連続する一本の管腔臓器で、全長約9mに及びます。消化管は食物を消化、運搬し、最後には糞便として排泄する働きを持つため、腫瘍や潰瘍、炎症などの器質的疾患だけではなく、便秘や逆流性食道炎などの消化管運動不全に伴う機能的疾患も多いのが特徴です。そのため胃の痛み、胸の痛み、胸やけ、呑酸(どんさん)、げっぷ、のどのつかえ、のどの違和感、胃のもたれ、膨満感、食欲不振、おう吐、腹痛、便秘、下痢、下血など、実にさまざまな症状が起こりえます。このような症状は消化器以外の臓器が原因となって起こることもあり、症状だけから病気を正確に突き止めることは不可能で、内視鏡検査、超音波検査、CT検査やMRI検査などの様々な検査を含めて総合的に判断する必要があります。また悪性腫瘍の場合は発見が遅れることが生命予後に影響する場合があります。気になる症状がある場合は自己判断で経過観察せず、まずは病院に受診しご相談下さい。
具体的な疾患としては、食道癌、胃癌、大腸癌などの悪性腫瘍、粘膜下腫瘍やポリープなどの良性腫瘍、逆流性食道炎、急性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、急性腸炎、出血性大腸炎、虚血性腸炎、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性疾患や食道アカラシア、腸閉塞、便秘症、過敏性腸症候群などの機能異常症が該当します。

診療体制

消化管疾患全般について専門的かつ先進的な診療を行っています。内視鏡検査室、放射線診断科(CT・MRI・血管造影)、超音波検査室などの検査部門との連携により円滑に診療を行っています。年間の主な検査処置件数は、内視鏡検査25,000件以上、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)500件以上に及び、ハイレベルな診断と治療を行っています。

大腸カプセル内視鏡

安心、安全、苦痛が少なく、恥ずかしくない大腸カプセル内視鏡検査を!

大腸がんの患者数、死亡数の増加に伴い、その早期発見が大変重要になっております。
大腸がんは怖いけど、大腸内視鏡検査は痛そうだし、恥ずかしいと感じていませんか?
そこで、負担が少なく、恥ずかしくない大腸カプセル内視鏡検査を受けてみてはいかがでしょうか?
内視鏡部では大腸カプセル内視鏡検査を安全、確実におこなっていただくため、医療事務、看護師、内視鏡技師、消化器内科医が一丸となって患者さんをサポートする万全な体制を整えております。
ご意見・ご質問のあるかたは、内視鏡部までお気軽にご相談ください。

なぜ今、大腸カプセル内視鏡?

我が国における2015年のがん統計予測によると大腸がんの患者数は13万以上とがんの中で最多となり、死亡数も5万人以上と肺がんに次いで2番目に多いです。大腸がんはStageⅠからⅢでは5年生存率が80%以上なのに対し、StageⅣでは20%以下となり、早期発見するための検査が重要となります。
現在、大腸がん検診として、まず便潜血検査をおこない、反応が出た場合には大腸内視鏡検査による精密検査を行っております。しかしながら、大腸内視鏡検査は腸管洗浄などの負担が大きく、痛くて恥ずかしいといったイメージが先行しており、大腸内視鏡検査を行わない患者さんが多いことが問題であります。
そこで、より負担の少ない大腸内視鏡検査を患者さんに提供するため、当院では2018年7月より大腸カプセル内視鏡検査を行っております。

ポリープを見つけられますか?

大腸カプセル内視鏡の国内他施設共同研究において、欧米より負担が少ない日本人に適切な腸管前処置法が報告されました。同時に、大腸カプセル内視鏡検査の6mm以上の大腸ポリープ検出感度は94%、10mm以上の検出感度は92%、全大腸観察率は88%と報告され、このデータをもとに、2014年1月に大腸カプセル内視鏡検査を保険診療で行うことができるようになりました。

私も大腸カプセル内視鏡を受けられますか?

大腸カプセル内視鏡検査は
①大腸内視鏡検査が必要であり、大腸内視鏡検査を施行したが腹腔内の癒着などにより回盲部まで到達できなかった場合、
②大腸内視鏡検査が必要であるが、腹部手術歴があり癒着が想定される場合など、器質的異常により大腸内視鏡検査が実施困難であると判断された場合に限り、そのような患者さんに保険適用されました。

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