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ご挨拶

皆様にはいつもKKRシミュレーション・ラボセンター(KS-lab)をご指導、ご支援、ご利用いただき、ありがとうございます。

昨年度は、西日本地方で希望の多かったメディエーション研修を、福岡市の「ラボセンター浜の町」(浜の町病院内)ではじめて開催しました(たいへん好評でした)。また、日本内科学会の内科救急JMECCコースを2013年から継続的に開催してまいりましたが、KKR病院内に指導医であるディレクター、インストラクターが育ったおかげで、KKR病院のスタッフだけで開催することができました。JMECCコースは内科専門医の資格試験を受ける若手ばかりでなく、指導医の養成も兼ねた研修として今後も継続してまいります。

虎の門病院分院の桜も例年通り満開となり春爛漫です。KS-labは2006年4月に、国家公務員共済組合連合会(KKR)傘下の病院で運営されている共済医学会の研修施設として虎の門病院分院内に開所しました。以来、この3月で13年が経過しました。そして、分院の見事な桜を愛でながらの業務も、今年が最後になりました。このたび、さらなる使命を帯びてKS-labは虎の門病院の新病院に移転します。この移転については、山口徹名誉院長による構想にはじまり、大内尉義院長をはじめ、連合会本部、連合会病院の皆様にもご支援いただきました。感謝申し上げます。

これまでKS-lab内で多くの研修を開催してまいりましたが、分院は川崎の地で、必ずしも交通の便は良いといえず、遠方からの受講者の宿泊施設も近くには少なく、会場の設備の制限などから、KS-lab外の会場を借りて研修を開催することがありました。このたびの移転先は虎ノ門の地で、東京のど真ん中であり、新橋・汐留、銀座、赤坂、六本木などが徒歩30分圏内です。今回の移転には、従来からの医療の安全を確保するための研修教育に加え、虎ノ門地区の災害対応、国際化に貢献する使命が与えられています。

新たなKS-labは虎の門病院の講堂と隣接しており、様々な研修が開催できます。また、ネット環境も整えられており、全国の連合会病院への同時配信が以前よりも容易に質の高い画像と音でお届けできます。研修記録のアーカイブは数年前からクラウドに保管しておくことが可能になりましたが、AIの技術も加わって、さらに強化されます。

KS-labは、一方で救急室と隣り合っており、災害時には、講堂とKS-labを一体化して救助に当たる基地になります。そのため、壁面に酸素や吸引装置などが豊富に用意されており、シミュレーション・センターでありながら、設備はすべて本物です。

この4月8日に、新人研修医を対象として技術研修(タスクトレーニング)を開催しますが、これがこけら落としになります。

14年目は新病院で迎えるものの、KS-labのスタッフは、開所当時、虎の門病院長をされていた山口徹先生(現・名誉院長)が共済医学会会長であり、センター長であった中西成元先生は顧問です。さらに、実働部隊であるラボマネージャーの荒井直美、大森正樹も分院からそのまま本院へ移ることができました。つまり、新たなKS-labは開所当時のスタッフで再出発になりました。ご配慮くださった関係各位に感謝申し上げます。(実を言えば、私だけ、2010年に出遅れてのスタッフです)

近年、ITの進歩とともにvirtual reality (VR仮想現実)などの教育システムが発達してきました。今後は、こうしたシステムも利用して教育研修に活用してまいりたいと考えています。また、地の利を生かして、国内外の有力な研修指導者にもご来所いただくとともに、国際的な研修を開催することも予定しています。全国のKKR病院のスタッフの皆様に貢献するとともに、地域の皆様への開放など、多くの可能性を実現していきたいと、日々妄想にも近いプランを考案中です。新たにスタートする14年目のKS-labにご期待ください。

なお、ラボセンター浜の町も福岡の地で多くの研修を開催しています。引き続き、宜しくお願い申し上げます。

2019年4月

センター長 井田 雅祥

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