教育と実務、双方向から学んでいけます。

プライマリナーシング教育

「患者さん中心の看護」を追求するために、一人の患者さんを一人のナースが、責任を持って看護展開するプライマリ・ナーシングを導入しています。プライマリ患者さんの看護計画、ケアの実施、評価を行い、患者さんを継続的にサポートします。自律性と責任感を持った看護を通して、患者さんのニーズを満たすと同時に、自己の看護観を深めます。
ナース3名で計画を立てている図

教育ブログラム

当院では、自律してプライマリ・ナーシングを実践するための教育プログラムを用意しています。入職後2年間は新人コースの位置づけですが、1年目の後半から担当の患者さんを受け持ち、先輩の手厚いサポートを受けながらプライマリ・ナースとしてのケアを始めます。2年目は、看護過程の研修など本格的なプライマリ・ナーシングへの準備期間を設けています。1年間を整理し直すこのころから徐々に自力で、一人の患者さんの看護計画を立てられるようになっていきます。4年目からはさらにプライマリ・ナーシング入門・中級・上級コースを受講できます。一連の教育プログラムは、自分のペースで成長していけるよう配慮されています。
入門コース

プライマリ・ナース としての基礎を学ぶ

プライマリ・ナーシング入門コースは、新人コース・基礎コースを修了した入職4 年目以上のナースを対象とし、中堅ナースとして活躍するためのコースとなっています。文献学習グループワーク、合宿研修、実践グループワークを通じて、プライマリ・ナースとしての基礎を学ぶとともに、自分自身の看護観を発展させます。このコースを受講すると、「日々の看護が深まり、看護の楽しさが増す」という多くの声が聞かれる人気の高いコースです。
中級コース

アソシエイト・ナースの 役割を学ぶ

プライマリ・ナースの実践力を高めることに加えて、プライマリ・ナースが不在のときも看護が継続されていくようにアソシエイト・ナースとしての役割を学びます。アソシエイト・ナースの実践を通して、部署のスタッフによい影響を与え、プライマリ・ナーシングをチームで理想的な形に創り上げていく役目を担います。部署全体のプライマリ・ナーシングの問題点を解決する能力を幅広く身につけていきます。
上級コース

プライマリ・ナースの 指導者を育成

入門コース・中級コースの指導者となり、プライマリ・ナースを育成するための知識や能力を身につけます。リーダーとして組織のプライマリ・ナーシングの充実と発展に貢献していくためのプログラムが組まれています。 また、従事領域に関する事例研究をまとめることで、看護の視点を広げると同時に、自己の看護観を高めていきます。

先輩ナース座談会(入門コース実践)

3名のナースが並んでいる写真

「プライマリー・ナーシング入門コース」の修了を目前にして思うこと

インタビュー

プライマリ・ナーシング 入門コース修了

竹田 千慧子

プライマリ・ナーシング入門コース受講中は、ひたすら「本当に患者さんのためになることは何か」を考えて実践しました。間違った、と思うようなことがあっても、その出来事が逆に相手をより深く知るきっかけになったこともありました。正解は一つではない、ただただ自分らしく患者さんと向き合えばよいことに気づきました。 チームが一丸となって同じゴールを目指しつつ、メンバー各自が個性や価値観を生かして関わっていけることがプライマリ・ナーシングの魅力だと思っています。チームとして看護を実践することは簡単ではありませんが、患者さんに対してより深いところで寄り添うこと、上手に他のスタッフと頼り合うことを意識しています。あくまで患者さんを中心に据え、その人のために皆が動くことで、一人では思いつかないようなアプローチも可能になっていると思います。
竹田 千慧子

入職2年目

鈴木 美穂子

私の病棟では入職1年目の冬ごろからプライマリの患者さんを受け持ちますが、不安や疑問はそのつど先輩方が解消してくれるので、前を見て仕事に取り組み、成長していける環境です。 長期入院のがん患者さんを担当したときは、「子どもたちにご飯を作ってあげたい」という希望があることを知り、先輩と相談しながら担当医に鎮痛薬の調整を依頼するとともに、クーリングなどの非薬物療法を行いました。その結果、日々強くなっていた疼痛が緩和され、退院しての外来治療となり、患者さんの希望をかなえることができたのです。このときプライマリ・ナースとしてのやりがいを強く実感できました。 一緒に働いている先輩は「もし、私の家族が入院したら、こういう看護師に担当してもらいたい」と思うような方で、心から尊敬しています。私も笑顔を絶やさず、いつまでも初心を忘れずに働いていきたいです。
鈴木 美穗子

現場のプライマリ・ナーシング

具体的運用方法 〜入院から退院までの流れ〜

1.患者さんが入院

2.プライマリ・ナースを決定

3.プライマリ・ナースは受け持ち患者さんの看護計画を立案し、入院から退院まで責任をもって展開

(プライマリ・ナースが日勤勤務の場合は、基本的に受け持ち患者さんを担当します)

4.患者さん退院時には、退院サマリーをまとめる

FAQ

  • 1年目看護師はいつごろからプライマリ患者さんを担当するようになるのですか?

    部署の状況や、看護師の習得度にもよりますが、おおよその目安として、就職して半年が過ぎて日々の業務をスムーズにできるようになったころから、先輩看護師と一緒に一人のプライマリ患者さんを受け持ち始めます。先輩看護師のフォローの元、看護計画立案など看護過程の展開を行います。それを何名か経験した後、徐々に自立していきます。
  • プライマリ・ナースは、プライマリ患者さんに関する責任を全て一人で負うのですか?

    プライマリ・ナースは、プライマリ患者さんの看護を主体的に展開し評価する責任を持ってはいますが、一人だけで看護を行ったり、一人の肩に全責任がかかったりするわけではありません。医療や看護はチームで行っています。プライマリ・ナースが不在の時には、同じ部署のナースがアソシエイト・ナースとして患者さんを受け持ち、患者さんのニーズの把握や看護過程の展開を代行します。 部署では患者さんに関するカンファレンスが日々行われ、自分のプライマリ患者さんについての相談やアドバイス、助言を皆からいつでも受けやすい雰囲気です。また、看護師長とチーフナースが、全ての患者さんの状況を把握し、部署全体の看護に責任を持っていますので、発達途上のプライマリ・ナースについてもその実践を補い、支えています。 プライマリ・ナースとして一人の患者さんにしっかりかかわることのやりがいを感じつつ、チームに支えられ、個々のペースでプライマリ・ナースとして成長していけますので、安心して看護を実践して下さい。