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青野プリセプター /薄新人ナース /小宮山チーフナース

精神面も技術面も!新人ナースを支える看護部の仕組み

入職後、部署に配属された新人看護師支える要となるのがプリセプターす。右も左分からない状態から、職場になじんで落ち着いて業務に当たれるようになるまでには、たくさんの手助けが必要です。プリセプターやチームの先輩、チーフナースが新人看護師どのようにサポートしているのか、その一例をご紹介します。

青野

プリセプターである薄さんの第一印象は、「とにかくまじめそう!」でした。実際に働き始めてからも、とても責任感が強いことがひしひしと伝わってきました。でも、入職当初はとても緊張していましたよね。約9か月が経過した今は職場になじみ、気軽に会話できるようになりましたが、当時はどんな気持ちでしたか?

当時は、何が分からないのかも分からない......といった状態でした。特に難しさを感じたのが、少しずつ受け持ちの患者さんが増えていく中で、どのように優先順位を付けて業務に当たればいいかということ。プリセプターの青野さんに相談し、一つひとつの業務をスピーディーに行う方法を教えてもらったり、優先順位の付け方についてアドバイスをもらったりしました。心細い気持ちでいるときはすぐに気づいて、「元気にしてる?」「大丈夫?」「悩みはない?」と声をかけてくれることが、とても心強かったです。

小宮山

当病棟のプリセプターシップは、3~4年目を中心とした若手看護師が「身近なお姉さん」となり、一対一で新人看護師をサポートしています。プリセプターシップは1年間ですが、2人の間に厚い信頼関係ができて、その後も関わり続けるケースが多いですね。私のようなチーフナース、あるいは師長に相談してもらうのもうれしいのですが、気軽に話しにくいこともあるでしょう。より近しい存在であるプリセプターが寄り添い、精神的にも技術的にも新人看護師を支えることが効果的だと感じています。

青野

私自身も、新人時代はプリセプターにたくさん助けられましたからね。薄さんと同じように、いくつもの業務が重なって時間がなくなり、ちょっとしたミスにつながりかねない......ということもしばしばありました。そうしたときもプリセプターが振り返りの時間を取ってくれて、どうすれば改善できるかを一緒に考えてもらったものです。私が頼れるプリセプターになれるか心配なところはありましたが、当時の記憶を思い返しながら、「自分が新人ならこうしてほしい」という視点を持ってフォローしてきたつもりです。

青野プリセプター

自分だけの「身近なお姉さん」がいることで、ちょっとしたことでも気軽に悩み相談できるのがありがたいです。また、プリセプター以外の先輩方も優しく、看護部全体のフォローが手厚いというのも印象的でした。例えば、入職して1・3・6・12か月後という区切りのタイミングで、フォローアップのための集まりがあります。同期の皆が顔を合わせて、それまでの振り返りをするのですが、そこにチーフナースや師長も同席してくれます。楽しかったこともつらかったことも共有して、コメントをいただいて励まされて......。あの時間があるからこそ、「また頑張ろう!」と心を新たにすることができました。

小宮山

かしこまらずに話をしてもらうことで、いわば「感情の共有」をしてもらうわけです。実際、感情が高ぶって涙を流しながら話す新人看護師も少なくありません。それぞれの気持ちをさらけ出し、認め合うことで、同期同士の絆も強まります。あえてプリセプターは同席しないことで、「身近すぎてかえって言いづらい」ことは、こうした場で表出できるようにしています。プリセプターが中心となりつつも、看護部全体で新人看護師を見守ることが大切ですね。

薄新人ナース

青野

薄さんが患者さんとやり取りしているところを見ていると、一人ひとりに対して丁寧に接していることが分かります。そうした自分の長所を大切にしながら、この調子で頑張ってほしいと思います。

小宮山

薄さんは、最初は浮足立っているところもあったけれど少しずつ落ち着いてきて、このごろはできることが飛躍的に増えましたよね。ただ業務をこなすのではなく、「この患者さんにはこうしたほうがいいと思います」と、個別性を踏まえたケアを考える力がある看護師だと思います。

必死に毎日を過ごしている感覚でしたが、そのように思っていただけてうれしいです!精神面も技術面も手厚くフォローしてくれる虎の門病院の看護部では、「一人で放り出される」という感覚がありません。周囲の環境に恵まれたからこそ何事も全力で挑戦できるのだと、あらためて感謝の気持ちが芽生えてきました。

小宮山チーフナース